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タイトル AIチャットボットを中心とした子育て支援
施策・事業名称 子育てAIコンシェルジュ運営事業
都道府県名 山口県
分野 健康福祉
施策のポイント ・AIチャットボットを中心に、様々なサービスを提供するシステムを構築したもの。
・スマホを持つ方の多くが利用しているLINEをベースにする事業であり、新たなアプリの導入が不要なため、使い慣れたユーザー環境で気軽に利用できる。
・友だち登録の増加に向けて、「LINE広告」の活用など多様な広報が可能であり、広報効果が見えやすい。
・外部APIの利用により、通常のLINEではできない機能を追加可能。
内容 スマホとLINEを活用したシステムにより、県民からの妊娠、出産、子育てに関する問合せに24時間365日対応するなど、一貫した伴走型支援を実施する。

○やまぐち子育てAIコンシェルジュの運用
・子育てに関する様々な相談内容を判断し、最適な回答へと案内するAIチャットボットを運用
《主な機能》
・AIチャットボットによる相談・案内
・母子手帳アプリと連携し、妊娠・出産・育児の記録、予防接種・健診等のスケジュール管理や子どもの成長に応じた情報をプッシュ通知
・「つながるやまぐちSNS」等専門的な相談窓口を紹介・案内
・位置情報により近隣の公園や子育て関連施設等を紹介し、外出をサポート

1 職員又はグループがソリューション開発に着手した経緯・動機
・現在の子育て世代は、核家族化や共働き家庭の増加により、身近な相談相手が少なく、子育てに対する時間的・精神的な余裕がないと考えられる。
・そのため、多くの方がお持ちのスマホを使って、「いつでも」「どこでも」「時間や手間をかけずに」情報収集や手続きができる仕組みを作っていくことが、多忙な子育て世代に対して必要な対応だと考えた。
・子育て支援施策の多くは市町で実施するものであるため、市町の事業について情報収集ができる仕組みとなるよう意識した。

2 ソリューション開発の過程
・子育て世帯に役立ちそうな機能を選定するにあたっては、県民、各市町、子育て関係団体から意見を聴取し、実現可能性を考慮しながら選定を行った。
・令和4年4月から本格運用すると定め、1月から3月までをテスト運用を実施した。そのテスト運用の際、友だち数を増やしつつ有用な改善意見を求めるため、モニターを募集するなどの広報キャンペーンを実施した。

3 完成に至るまでに直面した問題・課題、その解決方法
・AIチャットボットに投入するデータ作成にあたっては、各市町の個別事情に配慮した対応が必要であったほか、作成されたデータ量が膨大になることから、その修正作業に時間を要した。
・LINE公式アカウントの開設・設定、メニューの作成等、運用に関してサポートが薄かったため、ネット検索した情報を基に作業をするなど、不測の時間を要した。

4 ソリューション完成後の成果や効果
・キャンペーン実施期間中に、友だち登録者数が5千人を超えた。
・AIチャットボットにより、県民が望むときに素早く正確な情報提供ができる体制が整備されたほか、質問内容に応じて、他の有人SNS相談窓口への案内ができるようになり、スマホの中で必要なサービスが展開できるよう改善された。

5 横展開に当たってのアドバイスや共同利用可能性
・システムを共同利用することで、システム運用経費を削減可能。(本県は、熊本県とシステムを共同利用中。)
・AIチャットボットに投入する「FAQデータ」は、他の都道府県でも活用が可能。本県では熊本県から情報提供を受けることにより、迅速なシステム導入作業を実現した。
・「認定パートナー」としてLINE社が認めている企業の中から相手方を選定することが、ベターな選択と考えられる。
本件問合先 こども政策課
083-933-2754
a13300@pref.yamaguchi.lg.jp