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タイトル | 社会的養育における子どもの権利擁護の推進 |
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施策・事業名称 | 鳥取県版アドボカシーの体制構築 |
都道府県名 | 鳥取県 |
分野 |
健康福祉 その他 |
事業実施期間 | 令和4年4月1日~ |
施策のポイント |
鳥取県版アドボカシーの体制を検討、構築する。 1.社会的養育を受けている子どもの意見表明をサポート又は代弁する仕組みについて、制度創設の段階から大人だけでなく社会的養育を受けている(た)子どもの意見を可能な限り反映させた本県独自の制度とする。 2.この制度の実効性を担保するため、子どもの意見表明の支援だけでなく、権利救済の枠組みも備えたものとする。 |
内容 |
1.現状・課題 施設や里親で社会的養護を受けている子どもの意見の表明や権利については、施設や児童相談所の職員が聞き取っているのが現状である。子どもの権利を守るためには、第三者が子どもの意見に耳を傾け、思いや不満を受け止め、どうすればいいかを一緒に考え、子どもが意思決定の過程に参加できるように支援することが必要である。 また、子どもの意見表明を支援するだけでなく、子どもの権利が侵害されたときに、救済する枠組みも必要である。 2.取組内容 令和2年に策定した鳥取県社会的養育推進計画に沿って、鳥取県版アドボカシーの体制を検討、構築する。 また、社会的養育を受けている子どもや関係者(施設、里親、児相、市町村、学校等)がアドボカシーを理解するための動画を作成して、アドボカシー制度の導入時から子どもがスムーズに利用できるよう啓発を行うとともに、意見表明支援員を養成する。 さらに、施設等に入所している子どもが意見や権利を表明する方法等を学ぶ機会を提供する。 〇県版アドボカシー構築のための試行 鳥取県版アドボカシー構築にあたって、意見表明支援員を児童相談所一時保護所に派遣して試行し、その成果や問題点などを「鳥取県版アドボカシーの構築のための検討会」で検討する際に活用する。 〇鳥取県版アドボカシーの構築についての検討会 学識経験者、児童福祉施設代表者、里親代表者、社会的養育経験者及び児童相談所等で構成する検討会を開催して、鳥取県版アドボカシー制度の体制やあり方などを検討する。 〇アドボカシー制度を子どもたちが学ぶための動画作成 鳥取県版アドボカシー制度の導入時のスムーズな制度利用につなげるため、社会的養育を受けている子どもや関係者がアドボカシー制度を学ぶための動画を作成する。 動画は、社会的養育経験者に参加していただき、その意見を踏まえたものとする。 〇意見表明支援員養成 子どもの意見に耳を傾け、その声を必要な大人に伝えることができるように子どもをサポートする意見表明支援員を養成する。 〇鳥取県子どもの権利学習支援事業(令和2年度から実施) 児童養護施設の入所児童や退所児童が子どもの権利や意見表明の仕方等、子どもの自立性を高める取組を通して、自分達の意見・提案を施設や行政等に届けるための活動に要する費用を実施団体に補助する(補助率10/10)。 3.効果 子どもが意思決定過程に参加できるように支援することで、子どもの意見表明権を保障することができる。 また、子どもの意見表明を支援するだけでなく、子どもの権利が侵害されたときに子どもの権利を救済する枠組みを備えることで、子どもの権利擁護の実効性を担保することができる。 |
本件問合先 | 鳥取県 |
0857-26-7687 | |
kateishien@pref.tottori.lg.jp |