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タイトル 七百年にわたる「叡智」の集積を活用し,本県の歴史・文化を伝えるとともに,次世代の育成に努めていく!
施策・事業名称 「22世紀を牽引する叡智の杜づくり」事業
都道府県名 宮城県
分野 教育・文化
内容 本県の図書館「宮城県図書館」は,「宮城書籍館(みやぎしょじゃくかん)」として1881年(明治14年)に開館し,2006年(平成18年)で創立125周年を迎えた。現在,本館では図書・視聴覚資料約100万点,逐次刊行物約1万8千タイトルを所蔵している。中でも,旧仙台藩主伊達家の旧蔵書「伊達文庫」をはじめとし,国の重要文化財である「坤輿万国全図」や,「禽譜」「魚蟲譜」などの県指定有形文化財約2千点といった貴重資料約6万点を所蔵している。
この県図書館が所蔵する貴重資料を最大限に活用し,誇りある郷土の歴史や文化を後世に伝えるとともに,このことにより次世代を担う人々を育成していくことを目的とし,平成16年度から積極的に展開しているのが「22世紀を牽引する叡智の杜事業」である。
当事業は「貴重資料の修復保存事業」と「次世代育成プロジェクト」の2つの大きな事業から構成されている。
「貴重資料の修復保存事業」については,歴史的・文化的にも,また学問的にも貴重な資料を修復し未来に残すとともに,調査・研究等に幅広く活用していくため,高精細のデジタルデータとレプリカを作成していく事業であり,また「次世代育成プロジェクト」については,作成したレプリカを使い,県内公共図書館や県立高等学校へ貸し出し,展示や授業などに活用するとともに,県図書館職員が高校の授業に参加し,資料の解説などを行ったりする事業である。どちらかというと「貴重資料の修復保存事業」がハード事業であるのに対し,「次世代育成プロジェクト」はソフト事業といえる。
なお,「次世代育成プロジェクト」としては,レプリカ等の資料を活用しての事業のほかに,図書館職員が日々の業務を通して培った知識や技能をもとに,各種行事を企画・運営する「プロジェクト22」と呼ばれる事業も行っている。
「22世紀を牽引する叡智の杜づくり事業」は,現在「宮城県図書館振興基本計画」の中でその内容を継承しながら,全職員参加のもと,市町村図書館,公民館図書館,学校,地域社会と連携しながら取り組んでいる。

※継承している「22世紀を牽引する叡智の杜づくり事業」
(1)貴重資料の修復・保存事業
1.貴重資料の修復事業
劣化の著しい貴重資料(古絵図)の修復及びレプリカの作成をする。
2.和古書複製の作成
和古書原本のマイクロフィルム及びレプリカを作成する。
3.叡智の杜Web
「坤輿万国全図」や「禽譜」「魚蟲譜」等のレプリカをWeb版「叡智の杜」として公開する。

(2)次世代育成プロジェクト
1.複製資料の貸出
展示会や学校の授業等での活用を図るため,日本の歴史資料や古典名作の中から,『坤輿万国全図』(国指定重要文化財),『環海異聞』(宮城県指定有形文化財),『源氏物語絵巻』『枕草子』などのレプリカの貸出を行う。
2.子どもの本移動展示会
前年に出版された児童図書を「子どもの本展示会」で紹介し,さらに,展示した資料を県内市町村図書館・学校図書館等での展示会用に貸し出す。
3.定期的な施設見学
希望者に図書館の閉架書庫等を案内する。
4.特別展・企画展の開催
生涯学習の機会の提供や図書館への理解を深めるため,本所蔵資料の紹介や関連する資料の展示を行う。
5.プロジェクト22
図書館職員による研究成果等を県民に提供する。
・『禽譜』
・『禽譜』
本件問合先 宮城県図書館 企画管理部 企画協力班
022-377-8441
libraryp@pref.miyagi.jp