政策個表

タイトル みやぎ型ストックマネジメント
施策・事業名称 次世代に豊かさを引き継ぐことのできる持続可能なみやぎの県土づくり
都道府県名 宮城県 本件問合先 土木部 土木総務課 企画調整班
分野 地域振興・まちづくり 022-211-3108
dobokgk1@pref.miyagi.lg.jp
施策の
ポイント
・ 宮城県では,次世代に豊かさを引き継ぐことのできる持続可能なみやぎの県土づくりを基本理念として,平成17年度から「みやぎ型ストックマネジメント」に取り組んできた。
・ みやぎ型ストックマネジメントとは,既存施設の維持管理及び新たに建設する施設を含め,施設の有効活用やライフサイクルコストの縮減や環境負荷の低減など,公共土木建築施設の総合的な事業管理を行うことにより,持続可能な県土づくりを目指すものである。
内容 1 検討の背景
戦後大量に整備してきた社会資本は、設置から長い年数を経ており、これらを将来に向けて適切に維持管理していくためには、今後数十年にわたり大規模な施設改修費の投入が必要である。こうした状況に適格に対処するためには、施設の維持管理を計画的に行っていくことが重要であり、財政状況の厳しい中、今後、施設の維持管理をどうしていくのかはまさに喫緊の課題である。しかし、こうした目前に迫った問題を近視眼的に捉えるのではなく、これまで経済政策と相まって拡大基調で進められたフロー型の社会資本投資のあり方そのものを見直す時期にきているのではないかと考えている。
このため、社会資本ストックを維持管理の面だけから捉えるだけでなく、長期的な人口変動や地球温暖化をはじめとする環境の問題など、今後想定される様々な社会情勢や環境の変化に対応して豊かな暮らしを支えていくために、社会資本整備においてなすべきことを見極める必要があると考えている。

2 基本理念
みやぎ型ストックマネジメントは、これからの本県の社会資本整備にあたり、新たに建設する施設を含めた公共土木建築施設全般について、保有する機能を最大限有効に活用できるよう総合的な事業管理を行うことにより、次世代に引き継ぐことのできる持続可能な県土づくりを目指すものである。
我が国は、これまでに経験したことのない新たな時代を迎えようとしており、50年後あるいは100年後の少子高齢化・人口減少社会を予見して、今日まで大量に整備してきた公共土木建築施設が次世代も有効に活用できるよう、世代を超えて良質なストックを蓄積していくための新しい形の社会資本整備のあり方を模索すること、そのために社会資本整備を取り巻く現状について、共通の問題意識を持つことが「みやぎ型ストックマネジメント」に求められている。
更に、こうした取り組みを行政のみならず官民協働で推進することで、真の「豊かさ」と「安心」を世代間で共有することができ、更にその結果として、限りある資源の効率的利用、環境負荷の低減、行政コストの低減などが図られることになる。
みやぎ型ストックマネジメントは、時代の転換期にあってこれからのみやぎの社会資本整備を支える基本的なマネジメントである。これまでの「ものづくり」の在り方を振り返り新しい時代にふさわしいこれからの「ものづくり」を実践していくこと、そしてそのことを通じて次世代に豊かさを引き継ぐことのできる持続可能なみやぎの県土づくりを目指すことがみやぎ型ストックマネジメントの基本理念である。

3 みやぎ型ストックマネジメントの体系
みやぎ型ストックマネジメントは,現時点での社会経済情勢と各種データから推定される将来予測値から,長期目標として概ね30年〜50年後のみやぎが目指すべき社会資本整備の方向性を明らかにした上で,概ね10年後を見据えた事業マネジメントを行っていく体系としている。
特に,みやぎ型ストックマネジメントは,既存施設の維持管理のみならず,新たな施設整備も含めたマネジメントシステムである点が特徴であり,これら2つの分野のそれぞれにおいて,概ね10年後を目標年次とする施設整備方針及び維持管理方針を定めて,事業マネジメントを行っていくものである。
さらに,個別事業箇所レベルの事業管理においては,長期(30年〜50年),中期(10年),短期(3年〜5年)の成果目標に基づき,3年〜5年の間に達成すべき事業成果目標を掲げて,毎年の予算編成に望むことにしている。
ここで特に注視すべき点は,あらゆる事業段階においても,成果目標に基づく事業管理を基本としていることであり,長期の将来像や中期,短期の事業実施方針や事業成果等との齟齬や乖離がないかどうかを常に確認しながら事業を進めていくということである。
また,策定した計画についても固定することなく,毎年の事業進行管理の中で,成果目標や計画の内容を検証したうえで,様々な社会経済環境の変化等に対応して,概ね3年毎に見直しを図ることにしており,これらをPDS型マネジメントサイクルで管理していくことで,改善指向型の行政マネジメントを実践するものである。
【みやぎ型ストックマネジメントの体系図】


4 みやぎ型ストックマネジメントの実践
本取り組みの実践に向けて、部内共有のためのガイドラインを策定した。

4-1ガイドライン
ガイドラインの策定趣旨は,みやぎ型ストックマネジメントの基本理念,取り組みの内容,マネジメントの仕組み及びマネジメントを実践する際の行動指針となる分野別実践マニュアルの策定方針等を示すことにより、職員一人ひとりがみやぎ型ストックマネジメントの一連の取り組みを理解し,職員共通理解のもとに今後の本県の社会資本整備に取り組むことをねらいとしている。
ガイドラインの位置付けは,「みやぎ型ストックマネジメント」の運用指針としての役割を担うものである。社会資本の整備や管理運営にあたり,最適コストで最善の効果を長期にわたって発揮するため,その全体を体系的にマネジメントできる仕組みを導入していく必要がある。このためガイドラインでは,みやぎ型ストックマネジメントに関して各分野に共通する基本的事項を定め,長期的な視点に立ったストックの新設・保全・更新の基本的な考え方を示すとともに,施設毎の管理水準や点検・診断,将来予測などの基準などを社会資本の部門毎に検討し,厳しい財政状況下にあって,合理的な根拠に基づいて必要予算の把握に努め,これらを部内の共通認識のもとに実践することを主眼に置いている。
ガイドラインに記載される事項は,マネジメントの全体像及びみやぎの将来の姿と目指すべき社会資本整備の方向性を示すとともに,社会資本の分野別に施設の整備・運営の方針や細部の実務手順,基準類を検討する上で基本となる考え方を記載している。