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タイトル | 環境影響評価制度 |
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施策・事業名称 | 風力発電所設置事業に係る環境影響評価 |
都道府県名 | 福島県 |
分野 | 環境 |
内容 |
1 経緯 福島県では、平成10年度に環境影響評価条例を制定し、大規模開発による環境影響の防止に努めてきた。平成12年度には、風力発電所設置事業を全国に先駆けて環境影響評価の対象事業とした。 風力発電は、新エネルギーとして導入の促進が図られているが、その規模は年々増大し、以下のような環境への影響が懸念された。 ① 風車の回転に伴う風切り音等による騒音の影響 ② 風車の回転に伴う鳥類の飛翔経路及び生態系への影響 ③ 風車の高さによる景観への影響 ④ テレビ電波などの電波障害 ⑤ 風車を運搬する大型トレーラー運行のための道路整備工事に伴う環境影響など このため、風力発電所設置事業を福島県環境影響評価条例の対象事業とし、環境アセスメント制度の中で環境保全上より望ましいもの、より環境に配慮した事業計画となるようにしていくこととした。 2 対象事業の規模 (1) 第1区分事業 出力1万kW以上又は風車の台数15台以上である風力発電所の設置の工事の事業 (2) 第2区分事業 出力7,000kW以上1万kW未満又は風車の台数10台以上14台以下である風力発電所の設置の工事の事業 3 これまでの実績 これまで3件が評価書の公告を終了し、うち1件は運転を開始し、2件は工事着工している。 4 今後の課題 風力発電は、クリーンエネルギーとして導入が増加していくことが予想され、また、1事業当たりの設置台数が多くなり風車の規模も大きくなりつつある。しかしながらバードストライクを始め鳥類への影響や低周波音の影響など十分に解明されているとは言えず、また、規模の増大とともに設置場所の安全性や景観の問題などが懸念されるようになってきている。このため、環境影響評価がますます重要なものとなってくるものと考えられる。 |
関連 ホームページ |
http://www.pref.fukushima.jp/asesu |
本件問合先 | 福島県生活環境部環境評価景観室 |
024-521-7250 | |
hyouka@pref.fukushima.jp |