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長野県は平成15年度、自治体としては全国で初めて、木製ガードレールの開発に着手しました。公募により開発に携わった各企業は、林業総合センターや工業試験場などの県機関と協力しながら、材料試験やシミュレーションを行って開発を進めるとともに、平成16年度には茨城県つくば市の国土技術政策総合研究所で実車による衝突試験を行い、国の安全基準をクリアして合格しました。
信州型木製ガードレールとは、構成する主たる部材にカラマツ等の県産間伐材を使用することを主な要件として掲げ、「防護柵設置基準」に定める性能を満足する防護柵とし、次のような特徴や工夫を有するものとしています。
(ア)地球温暖化防止対策に寄与するもの
(イ)県産間伐材を使用するもの
(ウ)廃棄後のリサイクル等循環型社会構築に寄与するもの
(エ)環境保全や景観改善に寄与するもの
(オ)新たな県内産業の育成による雇用創出に寄与するもの
なお、今回開発した構造は、支柱を土中に埋め込むタイプの車両用防護柵の路側用C種です。
現在3タイプを「信州型木製ガードレール」として認定しており、平成16年度から景観に配慮すべき地域を中心として観光地へ通ずる国県道などに設置しています。
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