本文へスキップします。

全国知事会

 メニュー

TOP先進政策バンク先進政策バンク詳細ページ

先進政策バンク詳細ページ

印刷

タイトル 全員参加!「ひとり1改革運動」
施策・事業名称 ひとり1改革運動
都道府県名 静岡県
分野 行財政改革
内容 1 概要
「ひとり1改革運動」は、職員一人ひとりが身近な業務を見直して、改革・改善を行う運動です。「速く、ムダなく、いい仕事」をスローガンに、全ての職員が積極的に取り組んでいます。
「速く」(Speed) …仕事を早く処理する工夫をします。
「ムダなく」(Cost) …作業量や書類などを少なくします。
「いい仕事」(Quality)…県民の視点に立った質の高い仕事をします。

職員は自ら改革・改善を行い、データベースに入力します。

「ひとり1改革運動」は、平成10年度から始まり、令和5年度で26年目を迎えました。
令和5年度は、12,556件の取組があり、開始からの累計では約33万件となっています。職員一人当たりにすると、1.46件の取組が実施されています。このように継続している事例は、他の都道府県では見られません。

2 成果
(1)効果
令和5年度「ひとり1改革運動」の取組12,556件の効果は以下のとおりです。
・6億8,110万円の事務経費を節減
・2万3,791時間の事務時間を節約(職員12人相当)
・1億8,827万円の経済効果が発生
・県民の皆様の満足度が向上した取組 3,941件

(2)情報発信と取組成果の共有化
「ひとり1改革運動」の仕組みや優秀事例について、運動の概要や優れた事例を分かりやすくまとめた事例集を作成し取組成果の共有を図っているほか、職員研修で事例等を活用し、業務改善に取り組む意識付けを行っています。

(3)主な表彰事例
「ひとり1改革運動」では、毎年度優秀事例を選定し、表彰を行っています。令和5年度は、外部有識者による審査等により選定した6つの部門大賞を年間優秀事例とし、6つの部門大賞から最優秀賞、優秀賞、優良賞を表彰しました。

○令和5年度の主な表彰事例

1 「オール県教委」による学校等の文書事務負担軽減に向けた取組
(教育委員会 業務改善チーム(事務局:教育DX推進課))

県教育委員会は、毎日約20件の文書を県立学校や市町教育委員会へメールで発出する。メールによる文書発出について、若手職員から成る業務改善チームが「静岡県教委ルール」を作成し、教育長からの働きかけ等も通じて、出先機関等を含む県教育委員会全体で運用を徹底した。これにより、受信した学校等における事務負担軽減を図った。今後、更なる文書事務の効率化に取り組む。


2 救急外来のMSW専任配置による業務改善
(静岡県立総合病院 患者サポートセンター)

退院支援介入患者のうち、52%は緊急入院患者である(令和4年度実績)。救急搬送された患者は、独居・高齢世帯・身寄り無し等が多く、生活基盤の不安定さから必要な治療が遅れ、救急搬送となるケースが多い。医療ソーシャルワーカーを専任配置することで、搬送前の生活や搬送に至った経緯等を早期に把握し、退院支援介入できるようになり、患者・家族の負担・不安を軽減した。


3 民間との協働による公共工事で発生する未利用木材の有効活用
(東部農林事務所 治山課 治山班)

山地災害からの復旧や林業活性化等を目的とした公共事業では、支障木や流木処理等で、毎年約500m3の木材が発生し、有償で廃棄物処理していた。9つの林業経営体と「公共工事で発生する未利用木材の有効活用に関する協定」を取り交わすことで、製材、合板、チップ等といった未利用木材の有効活用の幅広い提案を受け、処理コスト削減とともに林業・木材産業の活性化に繋げた。


4 補助金交付申請の様式改善により事業者・職員の負担軽減
(健康福祉部 福祉指導課 介護指導第1班、第2班)

介護施設・事業所における新型コロナウイルス感染症対応等に要した経費の補助金申請について、申請書様式が複数あり、記載項目も多いため、申請する事業者、審査する職員の両者にとって負担になっていた。申請書様式を1つのファイルに統合し、更に、基本情報を指定のシートへ入力すると、各様式が自動で作成されるようにすることで、申請書作成時間の短縮、ミス防止を図った。


5 企業との包括連携協定を活用した子どもたちの探究的な学びの創出
(教育委員会 教育政策課 政策企画班)

学校では、個々に地域住民や企業等からの支援を受け、キャリア教育やSDGs教育等、教科の枠を超えた探究的な学びに取り組んできた。県教育委員会が包括連携協定の締結企業に協力を依頼し、17社による32テーマの教育プログラムについて、学校に希望を募り、協力企業から原則無償で授業等を実施する体制を整備した。今後、企業等の支援者の拡大に努め、取組を充実させる。


6 橋名揮毫(きごう)プロジェクト ~地元高校との協働による富士川かりがね橋の橋名板揮毫~
(富士土木事務所 企画検査課 企画班)

令和6年3月9日に開通予定の「富士川かりがね橋」の橋名板の揮毫について、県立富士高等学校の書道部と連携し、選定会、揮毫の贈呈式、除幕式等を開催した。地域の未来を担う高校生に、岳南地域を支える巨大プロジェクトに携わってもらい、この取組を情報発信することで、地域住民が橋に親しみを感じ、地域への愛着深化とともに、社会基盤整備への理解促進を図ることができた。
関連
ホームページ
https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/gyoseikaikaku/gyoseikaikaku/1011716.html
本件問合先 経営管理部行政経営局行政経営課
054-221-2911
gyoukei@pref.shizuoka.lg.jp