平成28年01月 飯泉嘉門徳島県知事

徳島は宣言する vs東京

共通コンセプト「vs東京」と地方創生

   平成26年9月、徳島県が策定した政策全般に渡る共通コンセプト「vs東京」。

   東京にはない「徳島ならでは」の魅力発信により、都会の方に、エッジの効いたフレーズで「気づき」を促し、県民の方には、郷土への「誇り」を喚起する内容は、動画共有サイト「YouTube」で、公開わずか10日で10万回の再生を誇るなど、ネットをはじめ、あらゆるメディアで大きく取り上げられました。

   戦後70年の間に、4倍近くに膨れ上がった東京の人口。この一極集中を是正し、個性と多様性あふれた国づくりの必要性を打ち出した「vs東京」は、発表時機や趣旨から、国の掲げる「地方創生」と軌を一にしたものとなりました。

   こうした流れを受け、本県では、平成27年7月に策定した地方創生の総合戦略に「vs東京」を冠したところです(vs東京「とくしま回帰」総合戦略)。

東京と敵対?!

   では、東京と「敵対」するのか、というとそうではありません。

  「vs東京」の「vs」、漢字で表すと「対」。この「対(たい)」は、「対(つい)」とも読めます。つまり、ここには、我々地方が、「対決」の姿勢で切磋琢磨するとともに、東京と「一対」となって、未来を創造するという、もう一つの意義が込められています。

   東京圏の、五輪に向けて逼迫する宿泊事情、75歳人口の今後10年間で175万人もの増加が見込まれる高齢者問題。こうした課題は、東京だけで解決出来るものではありません。

   こうした思いから、平成26年12月には舛添都知事と会談し、広域的な観光ルートの構築など、我々地方と東京が、一対となって課題解決に取り組んでいくことで、意見の一致を見たところです。

課題解決先進県・徳島

   この国の未来へ、「知恵は地方にあり」として、それぞれの地域がその「強み」を活かして課題を解決していく必要があります。

   徳島県では、高齢者が、葉っぱを高級料理の飾り「つまもの」に変える上勝町の「いろどり事業」や、ICT活用によりクリエイティブ企業を集積する神山町の「サテライトオフィス」など、高齢化・過疎化といった課題を、全国に先んじて解決する「課題解決先進県」として、様々な施策を展開してきました。

   地方が「覚悟」を持って取り組むべき「地方創生」の実現へ、「vs東京」の気概を持って、こうした取組みを発展・加速化させることにより、全国を先導する課題解決のモデルを、この徳島から打ち出して参ります。