平成27年07月 中村時広愛媛県知事

「サイクリングパラダイス愛媛」を目指して

   愛媛県には、日本で唯一海峡を自転車で渡ることができる「瀬戸内しまなみ海道」をはじめ、西日本最高峰の石鎚山のヒルクライムコース、左右眼下に瀬戸内海と宇和海を一望できる「佐田岬メロディーライン」など、風光明媚なサイクリングスポットが数多くあります。

   このため、本県では、サイクリングを観光誘客や地域活性化の切り札と捉え、さまざまな施策を積極的に展開するとともに、自転車を通勤、通学、買い物などの単なる移動手段だけではなく、スポーツやレジャーを通じ、私たちに「健康」「生きがい」「友情」をプレゼントしてくれるツールとして、その活用を楽しむ「自転車新文化」を広く全国に発信しているところです。

   昨年10月には、広島県と共同で、瀬戸内しまなみ海道を舞台に、日本最大規模となる国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」を開催し、我が国で唯一、供用中の高速道路を走行できるプレミアム感もあり、国内は46都道府県から、海外はアジアを中心に31の国と地域から、約7,300人のサイクリストの方々に御参加いただき、「サイクリストの聖地」しまなみ海道の魅力を世界にアピールできたほか、「自転車新文化」の裾野の拡大や、サイクリングを切り口とした観光振興への大きなインパクトになったと考えております。

   また、県と市町が連携し、県全域で誰もがサイクリングを楽しめるよう、「愛媛マルゴト自転車道」作戦を推進しており、県内に26のサイクリングコースを設定し、サイクリストを目的地へ導くブルーラインの敷設をはじめ、空気入れやトイレ、ベンチ等を備えた休憩施設であるサイクルオアシスの拡充、列車に自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインの運行など、安全で快適な走行環境の充実に努めているところです。加えて、利用者参加型の「愛媛マルゴト自転車道」の情報サービスサイト(URL:https://ehime-cycling.jp)を立ち上げておりますので、ぜひ御覧ください。

   サイクリング振興に関するこれらの取り組みにより、平成26年度のしまなみ海道を走るレンタサイクルの年間利用が、前年度比42%の伸びとなり、初めて10万台を突破し、11万6,000台を記録するなど、具体的な効果が表れています。

   今後は、この勢いをさらに加速させるため、県内の全ての自治体で自転車関連イベントを一斉に開催する「愛媛サイクリングの日(平成27年度は11月15日に設定)」の創設や、潜在需要の高い女性をターゲットにした「自転車新文化」の浸透・拡大など、県と市町、企業・団体が力を合わせ「オール愛媛」体制で、「サイクリングパラダイス愛媛」の実現に邁進していきたいと考えております。皆様におかれましても、本県でサイクリングを楽しんでいただければ幸いです。