平成28年05月 鈴木英敬三重県知事

   まずは、4月14日及び16日に発生した平成28年(2016年)熊本地震において、亡くなられた方々に心からご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々、避難生活を余儀なくされておられる方々に、心からお見舞い申し上げます。

   さて、5月26日、27日に、主要国首脳会議(サミット)が三重県、志摩市を主会場に開催されます。

   三重県・伊勢志摩は、伊勢神宮や海女文化等に代表される日本の精神性、豊かな伝統・文化に触れていただくとともに、英虞湾等の日本の原風景ともいえる美しい自然を感じていただける地域です。特に、伊勢神宮は日本人の精神性の原点、また我が国における平和の象徴の一つでもあります。サミットにおいては、この伊勢志摩の地から、世界平和実現へのメッセージを発信していただきたいと思います。

   サミットという世界最高峰の国際会議の経験は、国際観光地としてのレベルアップのみならず、三重県の知名度アップ、さらには地域の総合力向上につながる千載一遇のチャンスです。

   サミット開催に向け「オール三重」で取り組んできたことは、県民の皆さんがサミットの成果を地域の発展のために生かそうとする行動や、地域をより良くしようとする行動へとつながると考えます。そのことにより、地域の活力や魅力が高まり、観光やビジネス等さまざまな分野で三重県が世界から選ばれるようになり、それが次代を担う若者や子どもたちの希望につながっていくという「正のスパイラル」が生まれ、地域の自立的かつ持続的な発展が期待されます。

   このようなサミットの開催により地域にもたらされる有形無形の好影響をサミットの「レガシー」とし、三重の未来に生かしていくため、ポストサミットの取組を展開していきます。

   具体的には、「人と事業を呼びこむ」「成果を発展させる」「次世代に継承する」という3つの観点から事業を実施していきます。

   「人と事業を呼びこむ」事業として、海外MICEの誘致、ゴルフツーリズム等のインバウンド、知名度の向上を生かしたPR等による「食」の産業振興、グローバルな創業・第二創業の促進や外資系企業誘致の推進、等に取り組みます。

   「成果を発展させる」事業として、安全・安心なまちづくりの推進、県産農林水産物に関する各種サミット開催等による三重の「サミットの聖地」化(「『サミット』といえば三重県」のイメージ確立)、ジュニア・サミットの討議テーマである「環境」に関する国際会議の開催、等に取り組みます。

   「次世代に継承する」事業として、県内高校生や県内外の大学生・留学生による意見交換や交流の促進、女性の活躍の機運醸成につなげる公開フォーラムの開催、等に取り組みます。

   このようなポストサミットの取組に注力することにより、地方創生のモデルとして三重県が世界から選ばれ、自立的かつ持続的に発展していくことをめざしてまいります。