平成28年07月 小川洋福岡県知事

  このたびの熊本地震により、犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに対し心からお見舞いを申し上げます。

   福岡県では、発災直後から、様々な支援を行っておりますが、一日も早く被災地の皆様が元の平穏な生活に戻られるよう、出来る限りの支援を続けてまいります。

   また、この地震により、福岡県を含め九州の観光産業は、相次ぐ宿泊キャンセルなど深刻な影響が発生しています。これを速やかに解消し、本県、九州への旅行需要を喚起するため、7月から、九州の宿泊施設や旅行商品の割引クーポンを発行いたします。「九州はひとつ」、九州各県一体となって頑張っています。一人でも多くの方においでいただきたいと思います。

    古くから大陸との玄関口として栄えた福岡県は、日本で外国クルーズ船が最も多く寄港する博多港をはじめ、今も西日本の玄関口として、数多くの外国の方が訪れています。都会である一方、自然環境に恵まれ、新鮮な海の幸や山の幸、観光スポットがたくさんあります。その中でも、今注目を浴びているユネスコの世界文化遺産関係の観光スポットを2つ紹介します。

 

   1つ目は、昨年7月、九州で初めて世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」です。その構成資産の中に、本県の「三池炭鉱・三池港」、「官営八幡製鐵所」、「遠賀川水源地ポンプ室」があります。本県には、これに関連して、NHKの朝の連続テレビ小説「花子とアン」の登場人物の「蓮子」が暮らしたことで有名になった「旧伊藤伝右衛門邸」、『世界の記憶』(世界記憶遺産)である山本作兵衛氏の炭坑記録画など、当時の貴重な遺産が数多くあります。

 

   2つ目は、平成29年の登録を目指している「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」です。その中心的遺産である沖ノ島は、日本列島と朝鮮半島の間に位置し、4世紀後半から約500年にわたって、航海の安全や交易の成功を願って祭祀が行われました。現在も島全体が信仰の対象であり、厳しい入島制限などの禁忌により、祭祀遺跡がほぼ手つかずで残されているため、古代祭祀の変遷を辿ることができる稀有な遺産です。祭祀には、多くの質の高い奉献品が捧げられ、出土した8万点は全て国宝に指定されています。

 

   このほかにも、福岡、そして九州には、自然、温泉、お酒、グルメなど魅力がたくさんあります。皆さまのお越しをお待ちしています。