平成28年10月 松井一郎大阪府知事

松井一郎大阪府知事   私は、二期目の府政運営のテーマとして、「副首都・大阪」の確立を掲げています。これは、東京一極集中や、災害時のバックアップの課題に対応するとともに、大阪の持続的な成長、発展を実現する未来像を示すものです。現在、有識者と「機能面」、「制度面」や「経済成長面」の取組みについて、議論を深めています。

   「副首都・大阪」の確立は大阪のみならず、日本の成長にも繋がるものですが、さらに起爆剤となる仕掛けが必要です。これから日本は2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目標に、国を挙げたインフラ、産業の充実強化等、成長の道筋を歩んでいきます。では、2020年の後はどうでしょうか。次の仕掛けとなる具体的なプランは示されていないのではないでしょうか。私は、「健康」「長寿」をテーマに据えた国際博覧会の開催を提案します。

   万博には、世界中の人・ものを呼び寄せる求心力と発信力があります。会期中だけでなく、その前後にも、世界の叡智の集結と人々の活発な交流によりイノベーションを次々起こさせる力もあります。この万博の力は日本の成長の源泉となります。また、21世紀の万博は人類共通の課題を取り上げ、解決策を探求し、その成果を世界に提示するものです。

   折しも、日本は、世界の先陣を切って『超高齢社会』に突入し、健康や介護の不安や、社会保障費の増嵩などの課題に直面しています。万博という仕掛けを使って、画期的な医療や最先端の技術、アイデアを駆使し、人々のライフスタイルを大胆に変えることで、「個人の健康」、「医療費の抑制」、「新しいイノベーションの創造」という『三方よし』をめざします。これは、「健康立国」や「観光立国」を掲げる政府の成長戦略にも寄与するものです。「健康」「長寿」という、人類共通の課題を取り上げることは、これから超高齢社会を迎える世界の国々にとっても意義は大きいと考えます。先日、世耕経済産業大臣とお会いし、「全力で一緒に進めていきましょう」と前向きに受け止めていただきました。

   現在、有識者や経済界の皆さんと万博の基本構想案の検討を進めています。関西広域連合でも、「万博開催の意義に賛同し、実現に向けて国や関係機関に積極的に働きかける」と決議いただきました。健康や医療に関わる高いポテンシャルを有する大阪・関西から、大胆なアイデアを提案し、ぜひ万博を実現したいと考えています。