平成29年09月 谷本 正憲 石川県知事

谷本 正憲 石川県知事

 平成27年3月の北陸新幹線金沢開業から、約2年半が経過していますが、今も想定を超える開業効果が持続しています。
開業初年度は、我々やJRの想定を超え、開業前の約3倍もの方が新幹線を利用されました。その勢いは現在も続いており、今も国内外から多くの方に県内各地にお越しいただいています。

 そればかりでなく、東北からの観光客の増加、県外企業の支店・営業所の開設、さらには金沢港に寄港するクルーズ船の急増など、想定外の効果も現れており、こうしたことも相俟って、県内経済も好調に推移しているなど、まさに想定を超える新幹線の開業効果が発現しています。 

▼ 多大な開業効果をもたらしている北陸新幹線

多大な開業効果をもたらしている北陸新幹線 また、新幹線が開業した年の情報誌で、北陸がその年のヒット商品第1位に選ばれ、「石川を訪れた誰もがまだ見ぬ日本の美しさに酔いしれた」との高い評価をいただきました。本県が誇る歴史・文化の厚みをはじめ、豊かな自然、あたたかい「おもてなし」の心など、先人が築き上げてきた多くの財産を大切に受け継ぎ、磨き上げてきたことが評価されたものと考えています。

 

▼金沢港のクルーズ寄港数も急増

金沢港のクルーズ寄港数も急増 本格的な人口減少時代を迎える中にあっては、交流人口の拡大が地域を活性化し、将来的には移住・定住人口の拡大にもつながります。こうした認識の下、本県では、北陸新幹線を単なる大量輸送機関としてだけでなく、本県の魅力を発信し人を呼び込む強力なツールとしても活用することとしており、平成28年3月に策定した「石川県長期構想」においても、新幹線を多面的に活用し、人やものの交流をさらに盛んにして、本県の賑わいの創出、さらなる活性化につなげることとしています。

▼東京国立近代美術館工芸館のイメージ図

東京国立近代美術館工芸館のイメージ図 豊かな文化の土壌は、本県が誇る最大の個性であり、大きな財産です、そこで、東京国立近代美術館工芸館の移転整備や金沢城公園の本物志向での復元整備など、本県の文化を磨き上げ、発信することで、国内外からより多くの方を本県に呼び込みます。

 

▼本物志向での復元が進む金沢城公園

本物志向での復元が進む金沢城公園 また、ものづくり産業や
高等教育機関の集積をはじ
め、豊かな自然や食文化、さ
らには充実した子育て環境
といった、本県で働き、暮ら
す魅力についても、さらに
磨きをかけ、これを発信す
ることで、首都圏等からの
移住を促進し、人口の社会
減対策を進めていきます。     

 さらに、東京オリンピック・パラリンピックの開催も見据え、クルーズ船が急増している金沢港の機能強化を図り、国の訪日クルーズ旅客500万人構想にも寄与するクルーズの受入環境の整備にも取り組んでいます。

 こうした新幹線の効果をさらに発現させるためにも、一日も早く大阪までの全線開業を実現させることが重要です。そこで、本県では、北陸三県のみならず関西圏を含めた沿線各府県との連携を密にし、平成42年度末の北海道新幹線札幌開業頃までの全線開業に向け取り組んでいきます。