平成31年04月 西脇 隆俊 京都府知事

西脇 隆俊 京都府知事

 昨年4月、明治への改元及び京都府庁開庁150年という節目の年に、第51代の京都府知事に就任させていただきました。

 昨年は、大阪府北部の地震、7月豪雨、そして度重なる台風などの自然災害が襲いかかりました。改めまして、お亡くなりになられました皆様に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

 

 さて、明治維新の頃、東京奠都により京都の人口は大幅に減少し、まさに存亡の危機にありました。しかし、先人の皆様は、徹底した人づくり、琵琶湖疏水の建設、日本で初めての博覧会の開催など、未来に向けた投資を行うことで、危機を乗り切り、今日までの京都の発展の礎を築いてこられました。

 今、我々が、先輩たちの姿勢を学び、それを引き継ぎ、何をしなければいけないのか。それはまさに、人口減少から起こる様々な問題への対応だと思っております。

 そのような中、従来の少子化対策にとどまらず、出会い・結婚、妊娠・出産、保育、教育、そして就労に至るまで、切れ目のない一体となった支援を推進していくことで、「子育て環境日本一」を実現したいと思っております。

 子育てに優しい環境は、全ての世代が暮らしやすい環境だと考えております。地域に子どもの声が響けば、地域の皆様のつながりも生まれ、そして地域の活力が生まれます。地域のコミュニティ、病院、教育機関、企業、市町村等が、子育てしやすい環境づくりを自らの課題として捉え、社会全体で子育て支援に取り組むことで、子育て環境日本一を実現したいと思います。

 産業については、「京都経済センター」が今年3月にグランドオープンいたしました。この京都経済センターでは、知恵の交流と融合により、新たな産業やイノベーションを創出するとともに、中小企業が抱えている人手不足や後継者難等の課題について、産学公が一体となり、オール京都体制で解決を図ってまいりたいと考えております。

京都府経済センター
京都経済センターを核に創業から経営相談、人材育成などをワンストップで伴走支援

 今年は、ラグビーのワールドカップが開催されます。来年以降には、東京オリンピック・パラリンピック、そしてワールドマスターズゲームズ2021関西、2025年の大阪・関西万博と、世界から日本が注目される大きなイベントが続きます。この好機に、今年の9月に開催されますICOM(国際博物館会議)京都大会におきましても、京都府内に多く存在する文化資源を世界にアピールし、「文化首都・京都」の存在を高めてまいりたいと思っております。

 そして、何といいましても2021年度には、文化庁が京都に全面的に移転してまいります。まさに、「文化首都・京都」の役割を果たさなければいけない。世界から日本、京都への注目が集まる中で、京都から日本の文化政策を発信していかなければいけないと考えております。

京都府警察本部本館
遅くとも2021年度までに文化庁が全面的に移転する京都府警本部本館

 現在、策定を進めている京都府の新しい総合計画においては、将来に夢のあるビジョンを描き、次代を担う子どもたちが希望の持てる京都をつくっていくためのロードマップを描いてまいりたいと思っております。