世界クラスの資源群“ふじのくに”静岡県

平成25年に富士山が世界文化遺産となったのを皮切りに、静岡県では、さまざまな世界クラスの地域資源が、国際的評価を得る形で顕在化してきました。恵まれた世界クラスの魅力を生かしながら、世界の中の「ふじのくに」にふさわしい魅力ある地域づくりを進めています。

世界文化遺産「富士山」

平成25年6月に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」が世界文化遺産に登録されました。構成資産には、登山道などを含む富士山域のほか、富士山本宮宣言大社などの神社、富士山を望む景勝地として知られる三保松原などがあります。日本の国土の象徴である富士山が、「世界の富士山」となりました。

世界文化遺産「韮山反射炉」

「明治日本の産業革命遺産-製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして平成27年7月に世界文化遺産に登録された韮山反射炉は、実際に稼働した資産の中で唯一現存する反射炉です。反射炉とは、不純物を含む銑鉄を溶かして大砲を鋳造した溶解炉のことです。日本の製鉄技術の黎明期を物語る遺産であるとともに、「ものづくり静岡」の源流を見ることができる資産です。

江川英龍

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」

富士山の世界遺産登録が決まったわずか1ヶ月前、静岡県中西部の茶草場農法が世界農業遺産に認定されました。茶草場農法とは、茶園の畝間にススやササなどを敷き詰めて、保温、保湿及び土壌改良を図り、結果的に茶の品質を向上させる農法です。静岡県では、ごく当たり前に行われていますが、多様な植物が育つ環境が保たれるなど、農業と生物多様性が両立していることが世界レベルで評価されました。

秋から冬にかけて、刈り取ったススキやササなどを干し、茶草にする風景が見られる

茶草場

ユネスコエコパーク「南アルプス」

静岡、山梨、長野の3県10市町村にまたがる南アルプスは、平成26年6月、地域の自然と文化を守りながら地域社会の発展を目指すユネスコエコパークに登録されました。南アルプスは、3000メートル級の急峻な山々が連なる日本屈指の山岳地帯です。その深遠な渓谷は豊かな森林を育み、多種多様な動植物が生息する環境を醸成しています。また、富士川や大井川などに水の恵みを与え、人々の営みに豊かさと潤いをもたらすとともに、その流域ごとに固有の文化や伝統を営み、継承してきました。

アルプス画像