平安京造営にも大きな役割 保津川筏復活プロジェクト ~多様な連携で地域の財産を~

 川下りが多くの観光客を魅了する保津川。かつては、丹波山地で切り出された材木が筏に組まれ、京の都へ運ばれていました。古くは奈良時代から行われていたと言われています。筏の中継所として栄えた保津川流域の村々は、現在の丹波地方の基礎を形づくりました。最盛期には、毎年60万本もの材木が京都や大阪に運ばれましたが、明治以降は、運搬方法が鉄道・トラックなどに変わり、筏流しは次第に衰退していきました。
材木のほか、薪や炭・米などの生活物資も運び、都の生活を支えた水運を再現しようと、府南丹広域振興局や、亀岡市文化資料館、関係団体などが保津川筏復活プロジェクトを結成。森林や河川などの自然に育まれ、環境にやさしい文化を築いてきた歴史や伝統的な技術を元筏師の方々から教わり、復活に向けて準備を進めてきました。
いよいよ9月10日。地元の小学生や高校生らも参加し、全長18mの6連の筏を組み上げました。
そして、保津川下りの若手船頭が筏に乗り約3.5キロメートルの行程を1時間かけ下り、60年ぶりに、筏流しが見事によみがえりました。
今後は、地域のさまざまな団体と連携し、筏流しを地域の財産として守り育てていきたいと考えています。筏流しを通じて、歴史や文化を学ぶだけでなく、南丹地域の特色を生かして、人と人とのつながりや地域の絆を深めるとともに、これからの私たちの暮らしの在り方を考えるきっかけにしていきたいです。

【お問い合わせ】
京都府南丹広域振興局農林整備室
電話番号 0771-22-1017

60年ぶりに復活した筏 亀岡市山本浜付近