全国トップクラス! 幻の高級魚「キジハタ」の種苗生産

 全国的に漁獲量が少なく「幻の高級魚」と呼ばれるキジハタ。上品で淡泊な味の大変おいしい魚で、昔から高値で取引がされています。
山口県では、沿岸漁業者からの強い要望により、平成15年度からキジハタの種苗生産(人工的に卵をふ化させて育成すること)に取り組んできました。キジハタの種苗生産は大変難しいと言われています。その大きな原因として、キジハタの仔魚(しぎょ)は大変小さく、餌となる動物性プランクトンが口よりも大きいため十分に食べられず、その多くがふ化してまもなく死んでしまうということが挙げられます。そこで、山口県では、餌となるワムシとさらにその餌となる植物性プランクトンを同じ水槽に入れて飼育し、仔魚の口より小さいワムシの子を食べさせたり、視力の弱い仔魚が餌を見つけやすいよう、仔魚を育成する水槽に照明を当てるなどさまざまな比較研究を重ねてきました。その結果、今年度は30tの大型水槽を三槽使用し、約115,000尾の種苗生産に成功。水槽1t当たりの生存率は全国トップクラスの成績となっています。仔魚は9月下旬に県内各地で放流し、放流効果などを調査します。
山口県では、今後、種苗生産時の病気などの問題を解決するとともに、コストの低減を図り、2、3年のうちに種苗の量産技術を確立することとしています。

【お問い合わせ】
山口県水産研究センター外海研究部
電話番号 0837-26-0711

幻の高級魚「キジハタ」の種苗