未来の科学者育成のために―ニュートン・プロジェクト―

「ものづくり立県」を掲げる静岡県にとって、その基礎を支え、発展させるために、理数教育の充実は欠かせません。そこで、県教育委員会では、平成21年度から、国際的に活躍できる科学技術者・研究者の育成を目指して、「ニュートン・プロジェクト推進事業」を実施しています。
 本事業は、県教育委員会が主体となって実施する「ニュートン・アカデミー」、理数科設置校が主体となって実施する「ニュートン・プロジェクト指定校事業」、平成基礎科学財団と共催して行う講演会や科学教室、の三つの事業から成り立っています。ここでは、「ニュートン・アカデミー」の一環として実施しているニュートン・キャンプとニュートン・チャレンジについて紹介します。

ニュートン・キャンプ

 高校1年生を対象に、8月9日~10日、県総合教育センターを中心に1泊2日の日程で実施しました。惑星科学研究の第一人者である松井孝典氏の基調講演、宇宙開発科学機構(J AXA)で活躍されている若手研究者や地元静岡大学工学部・理学部の大学院生との科学に関する交流会、東濃地科学センター・核融合科学研究所の見学・体験活動などのプログラムを企画・実施しました。参加した生徒は、これらの活動を通し、研究者や科学技術者を身近に感じることができたようです。

ニュートン・チャレンジ

 静岡大学の農学部・工学部・理学部の計13の研究室で、高校2年生が、8月を中心に3日~5日間の本格的な研究体験をするプログラムです。生徒は、普段とは異なる環境で、大学院生のサポートを受けながら、探究的な活動を含んだ研究を体験しますが、高校生らしい発想で積極的に参加していました。今後、実施した研究内容をまとめたり発表したりする活動を行うことで、科学的に表現する力の育成も行うこととしています。
 いずれの事業も、参加する高校生の意識の高さや積極的な取組みに、未来の科学者の息吹を感じることができました。今後もプログラムを発展させ、より充実した内容となるよう検討していきます。

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