魅力あふれる天竜浜名湖鉄道

静岡県が出資している第三セクター鉄道・天竜浜名湖鉄道(愛称「天浜線(てんはません」)は、地域住民や、沿線の名所・旧跡を訪れる観光客の足として、多くの人に親しまれています。

「天浜線」の歴史 

 太平洋戦争直前の昭和15年、浜名湖に架かる東海道本線の鉄橋が敵の攻撃により破壊された場合などの迂回路として、「旧国鉄二俣線」が全線開通しました。掛川駅を起点に浜名湖西岸を通って新所原駅で東海道本線に接続する全線67.9キロメートルの路線、これが、現在の天竜浜名湖線の原型です。
 昭和59年には、「二俣線」は、旧国鉄の再建に伴い、バス路線へ転換、あるいは第三セクター鉄道として生き残るかの選択を迫られました。

「天浜線」の誕生!

 一度失われたら二度と復活できない鉄道を何とか守りたいという沿線住民の熱意が結集し、昭和61年1月、第三セクターにより運営することが決議されました。
 同年8月13日、多くの関係者の協力により、県、沿線市町村と民間企業の出資により「天竜浜名湖鉄道株式会社」が創立され、全国で16番目の第三セクター鉄道として再スタートを切りました。

天浜線の魅力

 駅を降りると深呼吸したくなる田園風景、まるでトトロが出てきそうな森の中を探検するような感覚や川の鉄橋を渡るときの見晴らしの良さ、湖岸を舞うユリカモメ、遠江の歴史を秘めた沿線の神社・仏閣、森林浴も楽しめる天然温泉など、これらは天浜線に乗って旅をしてみれば楽しめます。
 旅と言えば、食事も楽しみの一つです。肉厚の高級椎茸を使った天竜二俣の駅弁「天竜どんこちらし」は、土曜日・日曜日・祝日の限定販売ながら、毎回売り切れる人気商品。各駅周辺では、みそ田楽、そば、うなぎなど郷土料理を満喫できるし、味噌まんじゅうが有名な和菓子店や造り酒屋での新酒披露もあります。
 地元の名物を堪能した後は、沿線の観光名所や旧跡へと出掛けてみてはどうでしょうか。
 例えば、掛川城(掛川駅)、森山焼陶房巡り(遠州森駅)、秋野不矩(あきのふく)美術館(天竜二俣駅)、温泉・あらたまの湯(宮口駅)、フルーツパーク(フルーツパーク駅)、気賀(きが)関所跡(気賀駅)、ミカン狩り(三ケ日駅)、湖西連峰ハイキング(知波田駅・新所原駅(ちばたえき・しんじょばらえき)など。気賀・三ケ日駅にはレンタサイクルもあります。
 このように、魅力あふれる天浜線に乗車し、その豊富な魅力を楽しんでいただきたいと思います。

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