全国初! 医療ADR機関が法務大臣認証を取得

身の回りでおこるさまざまなトラブルを裁判でなく専門家を交えた話し合いで解決するADR(裁判外紛争解決手続 :Alternative Dispute Resolution)。
 千葉県では、平成21年12月、千葉大学教授と県内の医師、弁護士などから構成されるNPO法人「医事紛争研究会」が、全国で初めて医療分野における民間紛争解決手続きの業務について「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律(ADR法)」に基づき法務大臣の認証を取得し、その活動に一定の法的効果が与えられることになりました。
 県は、千葉大学と県内の医師、弁護士などによる医療ADR機関の研究・認証取得に向けた活動に対し、「千葉県血清研究所記念保健医療福祉基金」を活用して支援してきました。この基金は、ワクチン等の研究開発・製造販売で国内のワクチン業界をリードしてきた県血清研究所が平成14年9月に廃止されたことに伴い、その成果と功績を保健・医療及び福祉の発展に生かすために設けられたものです。

迅速な解決・費用の軽減

 裁判では和解や判決などの結果が出るまでに2~3年の時間が必要と言われていますが、「医事紛争研究会」では調停の申し立てから解決までの目標を4ヵ月程度としており、問題の解決が迅速に行えるよう取り組んでいます。
 また、調停にかかる費用が裁判よりも軽減されるほか、裁判では公開となっている問題解決までの経過や結果については非公開としており、当事者のプライバシーに配慮されています。
 さらに、認証取得により、一定の条件下で時効の中断や訴訟手続きの中止などの法的効果が与えられ、仮に調停が不調に終わった場合でも、あらためて裁判を起こすことができるなど、利便性が高まりました。

主な業務内容

 医事紛争研究会「医療紛争相談センター」で、医師や看護師により相談を受け付け、その後調停の申し立てがあると、当事者双方の同意を得たのち、医師、弁護士、学識経験者から成る調停委員がそれぞれの方から中立の立場で話を聴き、医療紛争の原因や因果関係を検証し、当事者同士の対話を促します。
 なお、相談は無料ですが、調停の申し立ては有料となります。

お問い合わせ
千葉県健康福祉部健康福祉政策課
電話番号 043-223-2609
ファックス番号 043-222-9023

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