夢を育む 福井のサイエンス教育

 福井の子供たちは、「全国学力・学習状況調査」で3年連続、「全国体力・運動能力調査」で2年連続、全国トップの好成績を収めました。
 これは、学校での丁寧で熱心な指導と子供たちの頑張りに、学校と家庭・地域とのつながりの強さが加わり、さらに「元気福井っ子新笑顔プラン」による県独自の思い切った少人数学級、スポーツに親しむ環境づくりなど行政の施策が上手くかみあったことが主な要因だと考えられます。
 こうした福井の教育については、全国からも大きな関心が寄せられ、自治体からの問い合わせや視察が相次いでいます。また昨年10月には、文武両道の福井の教育の秘密を探ろうとする本が大手出版社から刊行され、1月9日には東京で、本県と秋田県の教育長等が参加した教育シンポジウムが行われました。
 しかし、一方では、福井の子供たちも、学年が上がるにしたがって理科や数学を苦手に思う傾向にあることが明らかになっています。
 そこで、県では、子供たちの理科や数学に対する興味や関心を高めるためサイエンス教育に力を注いでいます。楽しみながら科学を学べるよう児童館など身近な場所で実験を体験する「ふくいサイエンス寺子屋」や実験や応用の力を競い合う「ふくい理数グランプリ」、高校生が世界的な科学者の話や実験を通して先端科学技術に触れる「ふくいスーパーサイエンスフォーラム」などを開催しています。
 さらに、今年度、本県出身の物理学者である南部陽一郎博士のノーベル賞受賞を記念して「南部陽一郎記念ふくいサイエンス賞」を創設しました。
 この賞は、県内の中高校生を対象に、理科・数学分野のコンテストなどで優秀な成績を収めたり、調査研究活動で大きな成果が認められる生徒を顕彰して、先端科学技術の発展に貢献できる人材を育成しようとするものです。その第1回授賞式が1月24日に行われ、中学生部門と高校生部門で最優秀賞(各1人)と優秀賞(2人と3グループ)を受賞した生徒たちには、南部博士の直筆サインを刻印したメダルが授与されました。
 福井のサイエンス教育が、子供たちの自主性や将来への夢を育むきっかけになり、さらに、南部博士のように、世界を舞台に活躍する科学者や研究者の育成にもつながることが期待されます。

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ふくいスーパーサイエンスフォーラムでの実験