農業用水を活用した小水力発電

 大分県内の企業が開発した新技術で、農業用水路を活用した小水力発電の実証試験を実施することになりました。農林水産省の補助事業(低コスト発電設備実証事業)のモデル地区として、九州では唯一大分県竹田市の城原地区が選ばれ、3月中旬からいよいよ実験を開始します。
 この実証試験に使われるのは、新技術を生かした低コストなマイクロ水力発電設備。県内の中小企業が連携して、開発と製作を行っています。
 既存の水路と一体化し、コンパクトな構造とした新技術の発電設備と通常使用される鉄製のパイプを塩化ビニール製に変えることで低コスト化を図ったのが特徴です。約8mの落差から生じる水の勢いを利用して発電します。最大出力25kW。発生した電力は、地区にある農業ハウスや発電施設の保安灯などに使います。また、余剰電力は九州電力に売電する計画です。
 大分県内には、山から湧出する豊富な水と急峻な地形による落差のある農業用水路が数多く存在します。潜在的に小水力発電の開発可能性が高いことから、県では「電力の地産地消」をテーマに、今回の実証試験の結果を踏まえ、地域に密着した資源を活用する小水力発電の普及を検討していきます。


小水力発電機のイメージ図


小水力発電機が設置される水路