「がん粒子線治療研究センター」のオープンに向けて

 平成20年に大河ドラマで放送され、全国的にブームとなった篤姫ゆかりの地「指宿(いぶすき)」。砂蒸し温泉でも知られるこの地で、現在、財団法人メディポリス医学研究財団を事業主体とした「がん粒子線治療研究センター」の整備が、平成23年4月の開業に向けて進められており、この4月には、建屋や粒子線治療装置がおおむね完成する予定となっています。
 この施設は、同財団が、先端医療や予防医学などを柱として推進する「メディポリス指宿」構想の中核施設であり、高度先進医療である粒子線治療によるがんの治療や研究を行う九州初の施設です。また、全国に先駆けて粒子線による乳がんの治療研究も行う特色ある施設となる予定です。
 粒子線治療は、水素イオンなどの粒子線を用いた治療法であり、がん病巣のみを集中的に破壊し、正常細胞の損傷が少ないという特徴を持ちます。このため、副作用などの面で患者の負担が少なく、高齢者にも優しい治療法であると言われています。
 高齢化の進展等により、がんの死亡者数が年々増加し、がん対策が重要な課題となっている中、この「がん粒子線治療研究センター」は、がんの先端的治療研究の拠点となり、がん医療水準の向上などに寄与するものと期待しています。
 県としては、今後とも、鹿児島大学や県医師会、指宿市との産学官連携の下、がん粒子線治療の普及・啓発に取り組んでいきたいと考えています。

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「がん粒子線治療研究センター」完成予想図