新たな公共図書館の可能性を探して~"応える"から"開拓"へ~

奈良県立図書情報館は、2005年11月に開館し、今年で5年目を迎えます。図書の貸出やレファレンス(調べ物の相談)といった従来の図書館機能のみならず、これまでこの種の施設に足を向けなかった方にも利用していただこうと、講演会を始め、落語やコンサートなどのイベント、企画展、各種相談会などを実施してきました。
 昨年10月には、「奈良が持つ豊かな歴史と文化に着目し、伝統文化産業や関連NPOとの連携を進めるなど、従来の公共図書館サービスを超えた新たな歴史・文化との結び付きを模索し、成功している」として、「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2009」優秀賞を受賞しました。

 

 本館は、豊富な資料情報、誰でも気軽に立ち寄れる敷居の低さという図書館ならではの特性を生かした、新しい情報発信拠点を目指しています。地域の団体や民間企業、アーティストなどと連携し、図書館の新しい使い方・楽しみ方を提案してきました。現在、以下のような企画を定期的に開催しています。

  • 民間と連携した企画展示。一般の方が目にする機会が少ない企業活動などを紹介。
  • 地元の総合病院院長による「医療・健康相談会」(毎月開催)。関連書籍コーナーを設け、来場者に手に取ってもらえる工夫も。
  • 千田稔館長が語る公開講座「図書館劇場」(隔月開催)
    寄席「鹿乃芸亭(しかのうんてい」(隔月開催)
  • 「働くこと」や「仕事」について考えるトークセッション(年1回開催)。「自分の仕事を考える3日間」(09年1月開催)は、3日間の開催とすることで、奈良への短期滞在も促した。昨年12月には、 このイベントから『自分の仕事を考える3日間Ⅰ』という本が出版された(西村佳哲著 弘文堂)。

 そのほか、地元デザイナーによるファッションショー(07年11月開催)、奈良出身の演出家と公募で集まった県民による芝居(09年2月開催)など、図書館を舞台に各種イベントを開催してきました。
 来館者の要望に応えるだけでなく、来館者の知的好奇心を触発し、人的交流を促すことで新たな創造・発信の糸口も提供する、そのような公共図書館の新しい可能性を探究しています。

お問い合わせ
奈良県立図書情報館
電話番号 0742-34-2111
HP http://www.library.pref.nara.jp/(トップページ)
http://www.library.pref.nara.jp/event/index-past.html(過去のイベントについて)

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劇的☆めくるめく図書館-ならノれきしデたわむれロ通信訓練の模様