幻のノリ「カイガラアマノリ」を全国で初めて製品化

 2月2日、幻のノリと呼ばれる「カイガラアマノリ」の摘み取り作業が山口湾で始まりました。
 カイガラアマノリは、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類(極めて絶滅の危険が高い)に分類され、本県以外では、千葉県や広島県のごく限られた海域にしか分布が確認されていません。
 カイガラアマノリには、「アラニン」というアミノ酸が通常のノリの2倍以上も含まれており、甘みが非常に強く感じられるのが特徴です。生食はもちろん、バラ干し※はご飯にかけて食べられるほか、吸物の具としてもとてもおいしい素材です。しかし、名前のとおり、アサリやカキの殻にしか生えないことや、胞子を出さない独特の生態を持っているため、通常のノリ養殖のようにノリ網に種を付着させる養殖を行うことができません。
 そこで、県水産研究センターでは、平成16年度からカイガラアマノリの増殖場の造成に取り組んでおり、胞子を植えたカキ殻を干潟に敷設する方法を成功させました。そして平成19年度から、同センターが漁業者に技術指導を行い、翌年度、全国で初めて製品化にこぎ着けました。
 昨年、「紅きらら」の商品名で販売したところ好評で、販売と同時にすぐに売り切れてしまいました。今年度は、昨年度の倍以上の増殖場を造成し、収穫量の増産に取り組んでおり、昨年度の3倍以上の収穫を見込んでいます。3月6日から、地元の道の駅や漁協で販売を行います。
 まだまだ生産量が少ないことから、今後も、増産に取り組み、山口オリジナルの特産品となるよう取り組んでいきます。

※ 通常のノリのように、板状にして乾燥させるのではなく、自然そのままの形で乾燥させたもの。

お問い合わせ
山口県防府水産事務所
電話番号 0835-22-1506

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カイガラアマノリを製品化した「紅きらら」