群馬大学との共同事業による重粒子線治療を開始

 群馬県と群馬大学が共同で整備を進めていた重粒子線治療施設で、3月から治療が開始されました。同様の施設は、国内では三ヵ所目、大学に設置されるものとしては初めてとなります。
 重粒子線治療は、従来の放射線治療に比べ病巣に集中して照射できるため、周囲の正常な細胞への影響を極力抑えることができます。またがん細胞を殺傷する能力が2倍から3倍と強いことも特徴です。このため、体への負担が少なく、治療日数を減らすことができます。今回治療を受けている前立腺がん患者の場合、照射時間は1回約40秒、これを4週間で16回ほど行う予定となっています。照射する重粒子線は肉眼では見えず、患者には照射されている感覚はないということです。
 今後、10例の治療を済ませた後、厚生労働省に「先進医療」の届け出を行い、夏ごろから一般の治療が始まる見込みとなっています。まずは前立腺がんの治療を行い、その後、初期の肺がんや肝細胞がんなどへ対象を広げていく予定です。
 重粒子線治療は健康保険の適用とならないため、患者は高額な治療費を自己負担しなければなりません。県では、こうした経済的負担を軽減するため、保険適用を国に働きかけるとともに、県民が治療費を金融機関から借り受けた場合に利子を助成する制度を導入します。

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       群馬大学重粒子線医学センター                      治療室内部