産学官連携による新しい電池の開発

 近年、リチウム電池などの二次電池(繰り返し充放電可能な電池)は、情報家電や電気自動車など、次世代の産業に必要な中核技術の一つとして大きな注目を集めています。
 三重県では、高度な材料、部材による産業基盤の集積を目指す地域産業振興ビジョンとして、「高度部材クラスター構想」を推進しています。現在、このビジョンの下で、財団法人三重県産業支援センターを中心に三重大学や地元企業など地域の産学官が連携し、文部科学省・都市エリア産学官連携促進事業を活用して、新世代のリチウム二次電池の開発を進めています。
 開発している電池は、内部の電解質を可燃性の有機溶剤(液体)から難燃性のポリマー(樹脂・固体)に置き換えた「全固体ポリマーリチウム二次電池」です。特徴は、高い安全性と軽くて薄いフレキシブルな形状が得られることです。また、印刷手法を応用した製法により低コスト製造技術も可能にしています。研究グループでは、この新しい二次電池を常温において動作させることに世界に先駆けて成功しました。
 この成果は、2月下旬にNHK全国ニュースや、全国の主要新聞、専門誌などに取り上げられ、また、3月3日から5日まで東京で開催された「国際二次電池展」に出展し、多くの業界関係者から注目を浴び、この電池の可能性の高さがうかがえました。
 今後、三重県では、この電池の実用化を促進し、低炭素社会の実現に資する新たなエネルギー産業の創出を目指していきたいと考えています。

お問い合わせ
三重県農水商工部科学技術・地域資源室
電話番号 059-224-2335
mie201004.jpg
   開発した全固体ポリマーリチウム二次電池         盛況となった国際二次電池展出展ブース