「障害」から「障碍」へ。表記を変え、「障碍者」理解を深めよう

 「障碍」と書いて「しょうがい」。現在「碍」の字は常用漢字に含まれていませんが、佐賀県では、この字を使って「障害」から「障碍」へと表記を見直すよう、国に要望を行っています。
 「障害」に使われている「害」という文字は、〝ほかに害を与える〞といった意味があり、適切な表記とは言えません。そのため、「障がい」と表記する自治体もありますが、これでは意味が分からなくなる上、かえって「がい」が強調されるという声もあります。
 一方「碍」は〝さまたげ〞の意味で〝ほかを害する〞という意味はありませんし、「障碍」という表記は戦前の法令にも使われた歴史ある表記です。
 また、佐賀県が独自に行ったアンケートでも、約八割の方が「碍」を常用漢字に追加する動きに賛同し、四割の方が「碍」が追加されれば「障碍」と表記すると回答しています。
 こうしたことから、2月、古川知事が、民主党、内閣府、文化庁に表記変更の要望を行いました。文化庁の「文化審議会国語分科会」において29年ぶりに常用漢字の見直しが進められており、また、今年1月内閣府に設置された「障がい者制度改革推進会議」で法令上の「障害」の表記について議論されている今こそ、「碍」を常用漢字に追加する絶好のタイミングなのです。
 こうした取組みに対して「実態から目を背け、うわべを飾るもの」との指摘もあります。確かに表記が変わっただけですぐに問題が解決するわけではありませんが、「障害」に対する議論が活発に行われ、みんなの理解が一歩進むきっかけとなる可能性は大いにあります。
 「障害」から「障碍」へ。佐賀県が提案する表記変更の意義を是非多くの方に知っていただければと思います。

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「障がい者制度改革推進本部」副本部長の福島みずほ内閣府特命担当相
に要望を行う古川知事