森林・林業分野の二酸化炭素排出量取引の取組み

 岩手県では、豊富な森林資源を活用し、事業者が排出量取引に参加することによって、木質バイオマスの利用を拡大する動機付けとなること、また、森林環境ビジネスの創出など林業振興や山村地域の活性化に貢献できるものとの認識から、産学官で構成する「森林・林業関係二酸化炭素排出量取引等研究会」を平成21年3月12日に設置し、県内における排出量取引の活用に向けた具体的な検討を進めてきました。
 研究会では、毎月の検討を重ねながら、県としての現状・課題や二酸化炭素排出量取引の今後の対応方向について報告書を取りまとめたほか、「森林・林業分野における排出量取引等普及セミナー」や「J―VER(オフセット・クレジット)制度申請実務者研修」を開催し、排出量取引などの制度の普及啓発を行いました。
 また、1.木質バイオマス利用国内クレジット、2.木質バイオマス利用J ―VER、3.森林管理J ―VERの個別の事例ごとに、関係課職員による支援チームを設置し、排出量取引参加に向けた支援を実施してきたことにより、平成22年3月26日現在で国内クレジット制度八件、J―VER制度2件が森林・林業分野で申請済みとなっています(うち、国内クレジット3件について、実際にクレジットが認証・売却済み)。
 今後は、県有林でモデル的にJ―VER制度に取り組むほか、排出量取引などの制度を活用した林業・木材産業のさらなる振興や、山村地域の活性化を促進するため、平成22年度は新たに「緑のクレジット創出促進事業」を予算化したところです。
 新しい事業では、これまでの「森林・林業関係二酸化炭素排出量取引等研究会」を発展的に改組した推進体制を構築しながら、排出量取引の普及啓発と事業体に対する制度参加の実務支援に取り組みます。

注: J ―VER・・木質バイオマスの燃料利用や、適切な間伐の実施などで発行されるクレジットであり、日常生活における
           二酸化炭素の排出を相殺する活動で用いられる。

お問い合わせ
岩手県農林水産部林業振興課
電話番号 019-629-5773

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森林・林業分野における排出量取引等普及セミナー