きっかけは、35頭の種豚! 山梨・アイオワ姉妹締結50周年

 山梨県とアイオワ州が、日米間で初めての姉妹県州を締結して50周年を迎えました。この大きな節目を記念して、4月8日、ビル・ノージー州政府農務長官を代表とするアイオワ州友好訪問団と前アイオワ州知事のトム・ビルサック米国農務長官、ジョン・ルース駐日米国大使が来県しました。甲府駅で出迎えた幼稚園児へのプレゼントは小さな豚のぬいぐるみ。この豚のぬいぐるみには特別な意味が込められています。
 昭和34年に山梨県が相次ぐ台風で大きな被害を受けた際、アイオワ州に住む米軍曹長のリチャード・トーマス氏の尽力により、35頭の種豚が復興支援として贈られたことがきっかけで、両県州の姉妹関係が始まりました。
 アイオワ豚は、繁殖力、肉質ともに優れていたため、畜産関係者から高い評価を受けました。その後、県畜産試験場で増殖されたアイオワ豚は、県内各地の養豚農家に貸し付けられ、畜産業の建て直しに大きく貢献しました。このような経緯から、豚は、両県州の姉妹関係について語るときに欠かすことができない存在となっています。
 さらに、県畜産試験場では、昭和38年以降4回にわたり輸入したアイオワ豚をベースに品種改良を重ね、昭和57年から9年の歳月をかけて、系統豚「フジザクラ」を開発しました。現在、山梨県と産業界が一体となり、販路拡大を進めている山梨のブランド豚肉「フジザクラポーク」は、両県州の交流が生んだ大切な宝物です。
 訪問2日目、一行は県内の小学校を訪れ、児童とともに給食の時間を過ごしました。この日のメニューはフジザクラポークのステーキ。山梨が誇る豚肉の味を楽しみながら、50年に及ぶ交流の歴史を、改めて認識し合うことができたのではないかと思います。
 復興への想いを託して贈られた種豚からスタートした友好関係も、現在では産業、教育、文化など、多方面に及んでいます。3月にはアイオワ州・フーバー高校のブラスバンド部と山梨県吹奏楽連盟によるジョイントコンサートを山梨県内で開催するなど、青少年の交流も積極的に行われています。50周年を機にこの関係を更に深めていきたいと考えています。

お問い合わせ
山梨県観光部国際交流課
電話番号 055-223-1435

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甲府駅で、トム・ビルサック米国農務長官からのプレゼントを受け取る幼稚園児