「明日を拓く」茶業の実現に向けて

 静岡県は、全国の茶の約4割を生産するとともに、約6割が流通する日本一の「茶どころ」です。長きにわたりその地位を誇ってきましたが、それを維持するには、時代の変遷により生じる消費者嗜好の多様化などに対応していくことが必要と考えています。
 そのため、静岡県では、「茶業の明日を拓く」をテーマに「茶業振興基本計画」を定め、その一環として、従来の「作った茶をいかに売り込むか」という売り手の発想ではなく、「消費者の求める茶をいかに作るか」という買い手の視点に立った「売れる茶」の生産・販売を推進しています。市町及び茶業関係者との連携により、新しい品種や栽培方法などを活用し、味や香りなどに特色を持つ「しずおか新銘茶」を8産地において誕生させました。また、本年度からは、山間地ならではの特性を生かし、味や香りだけでなく、外観にも特徴を持つお茶づくりを促進するために「中山間の100銘茶コンテスト」を開催し、新たな茶の魅力を提供していくこととしていきます。
 また、「売れる茶」の条件として、消費者に安全・安心を認識してもらうことも重要ととらえています。そこで、農産物の生産工程を管理し、食品安全や環境保全などを図るGAP(Good Agricultural Practice=農業生産工程管理)の手法を静岡茶に取り入れて、本県独自の制度として策定した「T-GAP」を茶業関係団体と連携して、生産者への普及を図るなど、消費者の信頼確保に努めています。
 これらに加え、新たな緑茶文化の創造と発信にも積極的に取り組んでおり、本年10月に静岡市で「世界お茶まつり2010」を開催します。世界の28の国・地域から10万人規模の人々が集い、世界中の茶や茶文化が交流するイベントにより、国内外に広く「O-CHA」を発信します。
 さらに、昨年6月に開港した「富士山静岡空港」の活用も図っています。ターミナルビル内の「しずおか茶おもてなしコーナー」では、日本茶インストラクターがいれた県内各産地のおいしいお茶を味わっていただくとともに、北海道や石川県、沖縄県などの就航先とは、静岡茶を架け橋とした交流を展開しています。
 長い歴史と伝統を有しつつ、新しい時代の要請にも応えられる「静岡茶」であり続けられるよう、今後も、関係団体とともに取り組んでいきます。

お問い合わせ
静岡県経済産業部茶業農産課
電話番号 054-221-2684

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