都市とアートが響き合う、3年に一度の国際芸術祭~あいちトリエンナーレ2010~

 愛知県は国土の中央に位置し、南に面する太平洋を流れる黒潮の影響を受けて気候は温暖であり、利便性の高い大都市と豊かな自然が近接する、暮らしやすい地域です。産業では、製造品出荷額31年連続全国1位を誇る元気な製造業(モノづくり)に加え、産出額において全国上位に位置する農業や、漁獲高全国1位を誇るあさり類、しゃこを始めとした漁業も盛んです。さらに、信長・秀吉・家康の三英傑を始めとした武将のふるさととして歴史・文化資産も数多くあります。
 こうした愛知県において、今年の夏から秋にかけて、新たな文化の息吹を感じていただける事業として国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」を開催しますので、今回はその紹介をします。

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 「トリエンナーレ」とは、もともとイタリア語で3年に一度という意味を持っており、今では、3年に一度開催される現代芸術の国際展のことを示します。
 「あいちトリエンナーレ2010」は、今後3年ごとに開催するあいちトリエンナーレの記念すべき第1回目となります。名古屋市中心部を会場として、2010年(平成22年)8月21日(土曜日)から10月31日(日曜日)の72日間開催します。

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 美術館、劇場を備える全国有数の大型複合文化施設である愛知芸術文化センターをメイン会場に、名古屋市美術館、繊維問屋街長者町会場、堀川沿いの納屋橋会場、さらには、愛知・名古屋を象徴する名古屋城や、愛知芸術文化センターに隣接する公園オアシス21などの都市空間で、「都市の祝祭 Arts and Cities」というテーマの下、現代美術の国際展や舞台芸術を通して、世界最先端の現代アートを紹介していきます。
 展示の中心となる現代美術の国際展においては、世界20の国と地域から国際的に活躍する75組のアーティストが出品し、あいちトリエンナーレではじめて見られる新作も多く展示されます。美術館の中だけでなく、広場や公園、歴史ある繊維問屋街などのまちなかでも多彩なインスタレーションやパフォーマンスが展開されます。
 オアシス21では、プールが空中に浮かんだように見える巨大な屋根「水の宇宙船」において、前衛的な作風で知られる現代美術作家、草間彌生さんによる、無数の鏡面の銀色の水盤が水面を漂うインスタレーションが会期中展示されます。
 名古屋城では、電子音楽の作曲家、アーティストとして、世界中から注目されている池田亮司さんにより、9月24日(金曜日)、25日(土曜日)の2日間、64台のサーチライトによる成層圏まで届く強烈な白色光と、10台のスピーカーによる光と音のインスタレーションを実施します。この都会の中心に突如出現する巨大な光のタワーは、名古屋の街のどこからでも見ることができるものです。

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 また、舞台芸術においては、ダンス、演劇、音楽、美術などのジャンルの枠を超えた複合的な創作活動を展開している国内外21組のアーティストによる世界最先端の「パフォーミング・アーツ」、日本の若手オペラ演出家の筆頭としてその活躍が注目されている、粟國淳さんによるプロデュース・オペラ「ホフマン物語」が上演されます。
 そのほか、子供たちがいつ来ても楽しみながら自由に創作活動ができるスタジオを常設し、アーティストと一緒に創作や実演の体験ができる「キッズトリエンナーレ」など、この紙面では紹介しきれないさまざまなイベントを開催します。
 街がまるごとアート空間となるスリリングな都市の祝祭、新しいアートを愛知から世界へ発信する「あいちトリエンナーレ2010」へ是非、皆様お出かけください。