藍千への願いを込めて

 2010年、徳島県では、天然染料ならではの美しさと、歴史的・文化的な物語性を併せ持つ「阿波藍」の魅力を国内外へ発信する「阿波藍×未来形」プロジェクトを展開しています。
 阿波藍とは、徳島で作られる天然藍染料「すくも」のことを指し、阿波藍の最大の魅力は色そのものにあります。阿波藍が染め出す天然染料ならではの神秘的な美しさは、「ジャパンブルー」と称され、世界的にも知られています。製造技術の改良や品質向上のたゆまない努力により、阿波藍は、江戸時代から明治にかけて隆盛を極め、「藍と言えば阿波」とまで言われるようになりました。
 このように徳島に大きな経済的繁栄をもたらし、阿波人形浄瑠璃や阿波おどりを始めとする素晴らしい阿波文化を育んだ阿波藍ですが、明治中ごろ以降、インド藍や合成藍などの輸入によりその生産は激減します。ピーク時には2,000軒以上もあったすくもの生産者・藍師も今では5軒となり、この5軒の藍師が作る約千俵のすくもが日本全国の藍染めを支えています。
 「阿波藍×未来形」プロジェクトでは、阿波藍を取り入れた新しい生活スタイルなどを提案し、阿波藍の魅力を改めて感じていただくとともに、五軒の藍師に受け継がれた想いを未来へとつなぐために、将来に渡りすくもの年間出荷量千俵への願いを込めて「阿波藍再考 藍千(あわあいさいこう あいせん)」を合い言葉としました。
 この合い言葉の下、10月後半からは、阿波藍作品の演出展示やファッションショー、阿波藍のすべてを学ぶ研修会などの多彩な催しを集中させ、阿波藍の魅力を発信していきます。
 こうした催しを通して、徳島が誇る伝統文化「阿波藍」を活性化させ、未来へと継承・発展させていきたいと考えています。

「阿波藍×未来形」プロジェクトHP
http://awa-ai-saiko.com/

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