「佐陀神能(さだしんのう)」ユネスコ無形文化遺産記載決定!

 平成23年11月27日、インドネシアのバリで開催されたユネスコ無形文化遺産保護条約第6回政府間委員会において、「佐陀神能」がユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載されることが決定しました。
 無形文化遺産とは、平成15年ユネスコ第32回総会で採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」に基づき、世代を超えて受け継がれてきた無形の文化遺産(芸能、社会的慣習、祭礼行事、伝統工芸技術等)を保護していくためのものです。
 今回記載が決定した佐陀神能は、9月24日に松江市鹿島町の佐太神社で行われる「御座替神事(ござがえしんじ)」と、その翌日の例祭後に舞われる神楽で、400年近い伝統を持っています。この神楽は、「七座(しちざ)」、「式三番(しきさんばん)」、「神能(しんのう)」の3部で構成されています。
 「七座」は、7番から成る舞で、面を着けず、演目に応じて手に鈴や剣、茣蓙(ござ)などを持って舞われますが、これは場を清め、神座を設け、神を迎えるといった、言わば祭式の次第を表したものです。佐太神社の本殿三社始め境内各社の御神座の茣蓙を、新しいものに取り替える御座替神事の際などに舞われます。
 「式三番」は祝いの舞で、能の式三番の影響を受けて成立したものです。
 また、「神能」は12番からなり、大蛇退治を主題とした「八重垣」や、佐太神社の神在祭の由緒を述べた「大社」など、古代の神話等を題材とした着面の舞です。
 佐陀神能は、3部構成の形式など、出雲部の神楽に影響を与えています。また、「式三番」、「神能」は同社の神職が慶長年間(1596~1615)に京都で能を学びその様式を取り入れて整理したと伝えられており、演目や登場人物の役や、囃子方の構成(笛、小鼓、大鼓、太鼓)や謡に、能の特徴をうかがうことができます。
 この神楽は、「佐陀神能保存会」を始めとした地域の人々のたゆまぬ努力があって、現在まで伝承されてきました。こうした点が今回の記載決定につながったものと思われます。
 保存会の今後一層の活躍を期待するとともに、佐陀神能を島根県の貴重な地域資源として位置付け、魅力ある地域づくりに役立てていきたいと考えています。

【お問合せ】
島根県教育庁文化財課
電話番号 0852-22-6611

「佐陀神能」の「大社」の一場面