コウノトリ、福井で迎春~越前市にて飼育中~

 約40年前、福井県越前市(旧武生市)の白山・坂口地区に、くちばしが折れたコウノトリが舞い降りました。地域住民によって手厚く保護され、飼育実績のある兵庫県立コウノトリの郷公園に引き取られました。
 平成22年4月以降、福井県では越前市を中心にコウノトリの飛来が相次ぎ、そのうちの1羽は100日を超える長期滞在で、地元の人々から「えっちゃん」と親しまれました。
 国の特別天然記念物であるコウノトリは、生息する環境に敏感です。
 そこで福井県では、コウノトリを自然再生のシンボルとして位置付け、兵庫県の協力を得ながら、越前市や地元とともに、県内での放鳥・定着を目指すことにしました。
 そして、飼育ゲージや餌場環境などを整備し、昨年12 月、兵庫県よりコウノトリの親鳥(つがい)を移送し、飼育をスタート。無事に新年を迎え、今では新しい環境にも馴染んできているようです。
 最近では、飼育ゲージの中に設けた巣台に興味を持っているようで、近々巣づくりが始まるのではないかと期待が高まっているところでもあります。
 ヨーロッパで「幸せの象徴」として言い伝えのあるコウノトリと、「日本一幸せな県」という評価を得た福井県。今後とも、兵庫県に続くコウノトリの野生復帰を目指して「幸せ」な話題を発信するとともに、自然と人間の暮らしが適度に両立した里地里山を目指します。

越前市に到着したコウノトリのつがい