日本最古のひらがな「いろは歌」墨書土器が出土

三重県多気郡明和町に所在する国史跡斎宮(さいくう)跡から、ひらがなで書かれた「いろは歌」としては日本最古となる、墨書土器が出土しました。
 斎宮跡は、飛鳥・奈良時代から南北朝時代にかけて、伊勢神宮に仕えるために未婚の皇女の中から選ばれた「斎王」が暮らした宮殿及び役所跡です。
 この墨書土器は、平安時代後期の11世紀末から12世紀前半のもので、直径約9cmの素焼きの小皿です。表面には「ぬるをわか」、裏面には「つねなら」と、「いろは歌」の9文字が判読できました。繊細な筆跡であることや斎王の住まいが想定されている一画から出土したことから、斎王に仕える女官が文字を覚えるために、当時高級だった紙ではなく、大量に作られた使い捨ての皿に書いたものと考えられます。斎王には、高い教養を持った女官が付き従ってきており、斎宮へは都の文化がいち早く伝わっていたのでしょう。
 ひらがな「いろは歌」墨書土器は、斎宮歴史博物館で5月6日(日曜日)まで展示していますので、是非多くの方々にご覧いただき、王朝ロマンを感じていただきたいと思います。

斎宮歴史博物館(三重県多気郡明和町竹川503)
開館時間:午前9時30分~午後5時まで(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日 :月曜日(祝・休日の場合を除く)
     祝・休日の翌日(土・日の場合を除く)
入館料 :一般330円/高・大学生220円/中学生以下・65歳以上 無料

【お問合せ】
斎宮歴史博物館
電話番号 0596-52-3800
HP http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/saiku/

博物館外観