美しい姿を時を越えて引き継ぐ ~栗林公園~

 四季折々の表情を見せる栗林公園は、何度訪れても魅力的な庭園です。
 フランスの格付けガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、"わざわざ旅行する価値があるところ" という最高評価の三つ星に選ばれました。アメリカの日本庭園専門誌でも、2011年の日本庭園ランキング3位にランクされました。とても光栄なことです。
 国の特別名勝であり、お庭の国宝と言われるこの庭園は、これまでも多くの方に高く評価され、愛されてきました。

 

栗林公園は、歴代藩主の下屋敷で、100 年以上の歳月をかけて完成された江戸時代初期の回遊式大名庭園です。文化財庭園の中で最大の広さを誇る園内には、約1,000本もの手入れされた松があり、それは見事です。「盆栽松」とも呼ばれ、職人の見事な樹芸から作り出される造形美はほかに例をみません。伝統的な盆栽技法の極地とも評される箱松や屏風松、鶴亀松など、とても見応えがあります。今年の開園記念日(3月16日)には、庭師さんから松を始めとする樹木の手入れ方法などについて話を聴くことができます。イベントに参加して、職人技に触れてみませんか。

箱松  

 自慢の景観が楽しめる場所の一つ「掬月亭」も見どころの一つです。代々の藩主が愛してやまなかったと伝えられる掬月亭は、江戸時代初期に建てられた数奇屋造りの建物で、優れた建築技術と景観を誇り、その造りは四方正面とも言える珍しいものです。そこから眺める景色は格別で、時が経つのも忘れてしまうほどです。

掬月亭

そして今年は、栗林公園の商工奨励館の中庭にある「大禹謨(だいうぼ)」の石碑が発見されてから100年、公園に移設後50 年の節目の年に当たります。もともと栗林公園は、江戸時代の初めまで高松の地を貫流していた香東川(こうとうがわ)の東の流れの河床に造られた庭園で、この香東川の改修工事を手掛けたのが伊勢津藩の西嶋八兵衛です。工事の成就を願い、自ら「大禹謨」の文字を記した石碑を建てたと伝えられています。
 園内を歩くと、梅から桜へと春を感じることのできるこの季節。恒例となった「栗林公園春のライトアップ」ですが、今年からは桜の開花状況に合わせ、開花宣言の5日後から10日間開催します。春の夜に明るく浮かび上がる満開の桜をお楽しみください。毎日違った表情で皆様をお迎えする栗林公園。四季折々、何度も足を運んでいただければと思います。

【お問合せ】
香川県栗林公園観光事務所 
電話番号 087-833-7411
HP http://ritsuringarden.jp/