地域振興や防災対策等で不可欠な高速道路

 愛媛県の高速道路は、昭和60年(1985年)に四国縦貫自動車道の三島川之江ICから土居IC間が開通したのを皮切りに、県の東部から西南部へ向かって順次、整備が進められ、平成24年(2012年)3月10日に四国横断自動車道の西予宇和ICから宇和島北IC間が開通したことによって、宇和島市と県都松山市が高速道路でつながり、南予地域へも本格的な高速交通時代が到来しました。

 

本県の南予地域は、みかんを始めとした柑橘類や、たい、ぶり類、真珠等水産養殖の全国でも有数の生産地であるとともに、足摺宇和海国立公園や南予レクリエーション都市公園、石垣の里と言われる独特の家並みを形成する集落など、豊かな自然や素晴らしい景観等を有しており、産業や観光面での発展に向けた高いポテンシャルを秘めているにもかかわらず、これまで高速交通時代から取り残されてきたことから、十分に生かすことができませんでした。
 今回、高速道路が宇和島市まで延伸することによって、スムーズな走行や速達性の向上が図られ、地域の農業・水産業・観光業等の活性化や第三次救急医療施設への搬送時間の短縮のほか、災害時の代替路の確保などの大きな効果が期待されています。
 しかし、県の南端に位置する愛南町は、高速道路のミッシングリンク区間に位置し、鉄道もなく、交通は海岸線沿いの国道56号1本に依存しており、今世紀前半に高い確率で発生が予想されている東南海・南海地震など巨大地震の大津波等により、交通の途絶、地域の孤立化が発生し、避難も救援活動もできなくなるという事態が憂慮されています。
 このため、県では、引き続き、地域活性化はもとより、救命・救急医療や大規模災害時の防災・減災に大きな役割を担い、「命の道」としても非常に重要な四国8の字ネットワークの形成に向けて、高速道路のさらなる延伸に全力を挙げて取り組むこととしています。