土偶「縄文の女神」が国宝に指定

 今から20年前に山形県最上郡舟形町西ノ前遺跡から出土した土偶「縄文の女神」が、国宝に指定されます。既に国宝に指定されている土偶は、指定順に、長野県茅野市の「縄文のビーナス」、北海道函館市の「中空土偶」、青森県八戸市の「合掌土偶」の3点があります。いずれも、すばらしい造形で縄文時代の優品です。4点目として「縄文の女神」が仲間入りすることになりました。
 「縄文の女神」は、4500年前の縄文時代中期に作られた現代彫刻にも通じるフォルムで、文化審議会は「縄文時代の土偶造形の一つの到達点を示す優品として代表的な資料であり、学術的価値が極めて高い」と高く評しました。また、高さは45cmを誇り、完全な形の土偶としては国内最大となります。
 これまで、フランス、中国、ドイツ、イギリスで展示され、日本の縄文時代の逸品として広く知られています。フランスの展示では、当時のシラク大統領がこの土偶を称賛したとの逸話もあります。土偶は「縄文時代の人々の精神文化が生み出したもの」と言われ、その目的は、安産や豊穣への祈り、生命の再生を願うものと考えられています。また、壊すことを前提に作られている土偶も多くあり、壊して、ムラの中に廃棄する行為を「よみがえり」の象徴とする考え方もあります。
 東日本大震災からの東北再生を考えるとき、道路や橋などのインフラ整備とともに、神社や民俗芸能など、精神的な拠り所も大切な役割を果たしております。
 土偶を作った縄文人の想いを、わたしたちは、東北の"再生""復興"への祈りにつなげてまいります。


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