~神々の国しまね 『古事記』編纂1300年~"神話博しまね"閉幕 そして出雲大社「平成の大遷宮」へ

 日本最古の歴史書『古事記』が編纂されてから、今年で1300年。『古事記』には、「八岐大蛇」や「国譲り」、「黄泉の国」など「しまね」を舞台とした物語が多く記載されています。
 神々が織りなす物語の世界は、「しまね」の人々の暮らしの中にも脈々と息づいています。旧暦10月を「神無月」と言いますが、全国から八百万の神々が参集される出雲では「神在月」と呼び、数多くの神事が執り行われるなど厳かな雰囲気に包まれます。

 

 

 
 神話ゆかりの場所が数多く残る島根県では、こうした魅力を全国に発信する大型キャンペーンを展開しています。このシンボルイベントとして、7月21日から11月11日までの114日間、出雲大社周辺を主会場に「神話博しまね」を開催しました。県内外から多くの方に来場いただきましたが、壮大な神話の世界や歴史を語る文化財の数々から、「しまね」の奥深さを満喫いただけたことと思います。
 この「神話博しまね」で神話の魅力を分かりやすく伝えたのが、古代出雲歴史博物館前の特設会場に設けた「神話映像館」と「魅力発信ステージ」です。「神話映像館」の巨大スクリーンでは、神話をテーマに、CGと実際の役者がコラボレーションした迫力ある映像を上映しました。「魅力発信ステージ」では、神楽や民謡などの伝統芸能を始めとする様々なパフォーマンスが毎日繰り広げられ、多くの観客を魅了しました。このステージには、会期中、延べ8,000人の県民の皆さんが出演しましたが、これは、実に、県民100人に1人が出演したことになります。

 出雲大社周辺は、出雲蕎麦やぜんざい、お土産、まち歩きなどを楽しむ方で、大変なにぎわいを見せました。趣のある石畳の舗装が施された出雲大社門前の「神門通り」では、地元の皆さんにより、店先に縁台や統一デザインの日除け、暖簾を設置したり、民家の軒先に一輪差しの花を飾るなど、訪れた方をおもてなしでお迎えする取組も進みました。
 会期中は、県内全域でも万葉集や隠岐ジオパーク、食などをテーマに、地域色豊かなイベントや夜神楽公演などが数多く開催され、観光ボランティアガイドによる「まち歩きツアー」や、神話ゆかりの地を巡るツアーバスなどの旅行商品も新たにつくられました。
 このように、県内全域で地域の魅力づくりやおもてなしが、「神話博しまね」を契機として大きく前進しました。

 県外でも、京都と東京の国立博物館で7月から11月にかけて開催した古代出雲に関する特別展では、目標を大きく上回る来場者があり、「しまね」に関心と興味を持っていただくことができました。

 また、奈良県、三重県、鳥取県、宮崎県など記紀万葉ゆかりの県が連携した情報発信も進み、さらに『古事記』に関する書籍も数多く発刊されるなど、全国的に古代の歴史・文化に対する関心が高まってきています。
 いよいよ来年5月には、60年ぶりとなる出雲大社の「平成の大遷宮」が執り行われます。おもてなしの心を大切に、県民を挙げてお待ちしておりますので、この機会に是非「神々の国しまね」にお越しください。