高級魚キジハタを新たな県ブランド魚に

 山口県では、キジハタを新たな県のブランド魚にするために、様々な取組を行っています。
 キジハタは、潮通しの良い岩礁帯に生息する暖海性の魚で、本県では、日本海と瀬戸内海のどちらにも生息しています。主にエビ、カニ、小魚などを餌とし、最大で全長60cm、体重3kgまで成長し、本県沿岸域で捕れる魚の中でも高級魚の一つに数えられます。さらに、漁獲量が少ないことから「幻の高級魚」と呼ばれています。
 このキジハタを種苗放流によって増やすため、平成15年度から平成22年度にかけて、全国トップレベルの飼育水1t当たりの飼育数を誇る高密度種苗生産技術と、放流技術を開発し、平成20年度から平成23年度にかけて、それらの技術を公益社団法人山口県栽培漁業公社へ技術移転しました。
 そして、平成24年3月には、キジハタの稚魚10万匹を毎年出荷できる種苗生産施設を整備しました。この種苗生産施設は、稚魚が餌を見つけやすい採光性の高い天井、自然な産卵を誘発する水深2.7mの親魚水槽などを備えており、これまでの研究成果に基づいた施設となっています。また、取水からの病原体の侵入を防ぐための紫外線海水殺菌装置や、飛沫感染を防ぐための水槽間のカーテンも設置しており、万全の防疫体制を取っています。
 今年7月中旬から種苗生産を開始しましたが、新施設での生産は順調で、10月から11月にかけて、約10万匹の稚魚を放流しています。
 山口県では、種苗放流に加えて、小型魚を保護する全長制限や、保護区の設定による資源管理、放流後の稚魚を保護し、成魚の効果的な漁獲を助ける漁場整備を組み合わせてキジハタの増産を進め、キジハタのブランド化に取り組んでいきます。

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山口県水産振興課
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