三大河川の兄弟縁組が実現

 利根川、筑後川そして徳島県を流れる吉野川は「日本三大暴れ川」と呼ばれており、「坂東太郎(利根川)」「筑紫次郎(筑後川)」「四国三郎(吉野川)」の異名を持っています。
 今回、これらの河川がその異名のとおり「兄弟」となる「三大河川の兄弟縁組式典」が徳島市で執り行われました。
 これは、平成17年に吉野川と筑後川のそれぞれの流域で活動している団体の間で「兄弟縁組」構想が持ち上がり、本年2月、利根川の市民団体が設立されたことで一気に機運が高まったことから実現したもので、全国に例を見ない河川の兄弟縁組に注目が集まりました。
 当日は台風17号が最接近し、予定されていたトークイベントや屋外での産直市などは残念ながら中止となりましたが、各流域の関係者約120名が集まった式典会場では、飯泉徳島県知事ら関係者が見守る中、それぞれの河川の代表者が兄弟縁組の協定書に署名を行い、さらに今後の相互交流と発展を祈念して、利根川流域である群馬県高崎市特産のだるまに目入れを行いました。
 さらにそれぞれの河川への理解をより深めるため、四国大学メディア情報学科の学生らが作成したフォトストーリー「三大河川」が上映され、暴れ川の名のとおり、河川の氾濫の歴史や、その一方で豊かな水流が支えてきた農業や工業、文化などが紹介されました。
 吉野川では、氾濫の度に上流から肥沃な土が運ばれることで「阿波藍」が生み出され、そこから得られた富により、阿波人形浄瑠璃や阿波おどりなどの「あわ文化」が発展してきたと言われています。現在開催中の国内最大の文化の祭典「第27回国民文化祭・とくしま2012」に合わせて行われた今回の式典は、本県にとって大変意義深いものとなりました。
 今回の兄弟縁組を機に、三大河川のブランド力が高まることで、流域振興や地域の活性化が期待されるとともに、吉野川の魅力をこれまで以上に全国へ発信していきます。