自然と歴史文化が織りなす「三徳山」の魅力~大山隠岐国立公園編入を目指して~

現在、三朝東郷湖県立自然公園に指定されている三徳山地域。植生分布などの特殊性・希少性などが高く評価されており、自然景観・文化的景観の類似性・関連性のある「大山隠岐国立公園」への平成26年春の編入を目指しています。

「三徳山」とは

 東伯郡三朝町東部に位置する標高899.7m、約300万年前に火山噴火によってできた溶岩円頂丘の霊山。北側にあたる三徳川流域は浸食が進み、険しい尾根と深い谷が形成されて多くの断崖や大岩窟が見られます。南側の小鹿川流域は多くの滝や淵からなる変化に富んだ渓谷美を見せ、一帯は国の名勝及び史跡にも指定されています。

「三徳山」の自然の特徴

 中国地方では、照葉樹林の自然林がほとんど消失している中、三徳山では標高400m付近までにまとまって残されています。また、山陰のブナなどの落葉樹林は、一般に600m付近より高いところに見られますが、三徳山では、400m付近から見られます。このため400mから500m付近は照葉樹と落葉樹がモザイク状に入り交じり、照葉樹林から落葉樹林への自然林の移り変わりを連続的に観察できるのも三徳山の大きな特徴で、このよう
な所は国内でもまれで大変貴重です。また、「ミトクナデシコ」などの固有種も見られるなど、豊かな生物相を育んでいます。

文化財の宝庫

 三佛寺の境内でもある三徳山。三徳山には現在でも多くの建造物や仏像が残され、多くは重要文化財として指定されています。国宝投入堂に続く行者道には、文殊堂や納経堂(共に重要文化財)などの数多くの文化財が点在します。

「三徳山」と「大山」との関係

 三徳山と大山は古くから霊山として信仰の対象でした。どちらも修験道・仏教の行場として栄え、多くの修験者が行き来していたと言われています。また、両山共に中世の修験道及び山岳仏教の隆盛による聖地として広く自然が保全されてきたことからも大山と三徳山は一体性のある区域であることが分かります。

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鳥取県生活環境部緑豊かな自然課
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投入堂