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タイトル | 農業用水路事故のない安全で安心な農村を目指して |
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施策・事業名称 | 農業用水路の安全対策の推進 |
都道府県名 | 富山県 |
分野 | 農林水産 |
事業実施期間 | 令和元年12月1日~ |
内容 |
1 背景 富山県は、水田率が全国一高く、古くから基盤整備が進められてきたことから、農業用水路が農村の隅々まで張り巡らされており、農業生産に必要不可欠であるばかりでなく、地域住民にとっても身近な生活環境の一部となっている。その一方で、農業用水路への転落死亡事故は、毎年後を絶たないのが実態であり、過去10年間で200件(65歳以上の高齢者の割合は8割超)発生し、水路幅が1m未満の小さな水路での事故が約半分を占めているという特徴がある。 2 農業用水路安全対策ガイドライン 令和元年12月に一般県民に向けた「富山県農業用水路安全対策ガイドライン」(以下「ガイドライン」という。)を策定し、現在、行政、土地改良区等関係団体や地域組織等が連携して農業用水路での安全対策を積極的に進めている。 3 ガイドラインにおける安全対策の概要 (1)3つの基本方針 1) ソフト対策の継続的かつ積極的な推進 2) 効果的なハード・セミハード対策の実施 3) 行政、関係団体や地域組織等との連携強化 (2)安全対策 1)ソフト対策 ~児童や高齢者を特に意識した安全点検、安全啓発の幅広い展開~ 対策-1 注意喚起の看板の設置 対策-2 広報・啓発活動、農業・施設管理者向けの注意喚起 対策-3 ワークショップ等を通じた安全点検や危険箇所マップ づくりの普及 対策-4 多面的機能支払活動組織等の活動を通じた安全対策の推進 2)ハード・セミハード対策 ~事故リスク、優先度に応じた転落防止柵や視認性の向上対策等の推進~ 対策-1 フェンス等の設置を通じた安全確保 対策-2 暗渠化や蓋がけによる転落リスクの低減 対策-3 視認性向上を図る簡易整備を通じたヒューマンエラーの防止 3)危険箇所における対策優先度の設定(優先度評価表の活用) 4)施設管理関係者と地域組織等との連携強化 県、警察、消防、市町村、施設管理関係者(県・市町村・土地改良区等)や自治会、 多面的機能支払等の地域組織等の連携による安全対策の推進 4 令和4年度の取組み 春と秋、冬に転落事故防止強化期間を設け、安全意識の向上等を図るソフト対策を強化。また、転落防止柵の継続的な設置とともに、過去に転落事故が発生した地域等を「重点地域」に位置付け、地域内の危険個所を再認識するためのワークショップを実施。 更に、市町村等関係機関(消防団、防犯協会等)と連携した音声テープ等による呼びかけの試行を実施。 ![]() ![]() ![]() |
関連 ホームページ |
http://www.tym-midori.net/yousui-anzen/ |
本件問合先 | 農林水産部農村整備課 |
076-444-3374 |