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タイトル 三大河川の流域が連携して、瀬戸内海を海ごみから守ろう!
施策・事業名称 三大河川流域啓発リレー
都道府県名 岡山県
分野 環境
事業実施期間 平成31年4月1日~
施策のポイント 瀬戸内海のごみの大半は、河川を通じて内陸部から流出したものであることから、県内全域でごみのポイ捨てをしないという美化意識を醸成するため、岡山の三大河川に着目し、啓発の意識を上・中・下流へとつなげ共有を図る。
内容 1 背 景
岡山県の沿岸は、国立公園に指定されている瀬戸内海に面しており、穏やかな海と大小様々な島が作り 出す多島美に彩られた景観が広がっている。また、陸域には、中国山地を源流とする三大河川(旭川、吉 井川、高梁川)に代表される豊かな水流が形成されており、その流れは県北部から中部、そして南部を経 て、瀬戸内海へと注いでいる。
こうした中、瀬戸内海のごみは、河川等を通じて流れ込む生活系のごみが大半を占めることから、沿岸 の市だけでなく、内陸の市町村においてもごみの発生を防ぐための意識の醸成が不可欠であり、三大河川 の流域が連携した事業を実施する。

2 事業内容
岡山県内の三大河川の流域市町村と連携し、河川ごとに上・中・下流域それぞれで、ごみの回収活動、 地域の特性に応じた環境学習、環境保全への思いを寄せ書きした横断幕の作成及び瀬戸内海保全宣言を行 う。
既に実施した地域の取組を紹介しながら、海ごみ発生抑制意識のたすきをつなげる。

(令和2年度・実施市町村及び開催日)
(1)旭川流域・・・岡山市(10/12)、鏡野町(10/23)、早島町(11/7)
(2)吉井川流域(コロナウイルス感染拡大防止のため2町で中止)
・・・西粟倉村(8/2)、勝央町(中止)、和気町(中止)
(3)高梁川流域・・・井原市(8/29)、里庄町(11/22) 、浅口市(11/26)

(令和2年度・実施の様子)
(1)旭川流域の例
鏡野町では、小学校5年生の環境学習として、河川の清掃活動と海ごみの出前講座を実施した。
また、クイズラリーで、海ごみ問題についての意識を高めて、楽しく学習することができた。
(2)吉井川流域の例
西粟倉村では、地区の一斉清掃活動に併せ、一般参加者の方に出前講座による学習会を実施した。 更に清掃活動を行っていた中学生も加わり、賑やかに海ごみについて学習した。クイズラリーを 行ったところ好評であり、正解率もほぼ100%で、海ごみ問題について理解が深まった。
(3)高梁川流域の例
井原市では、市のエコ体験教室に併せて清掃活動を行った後、河川敷にテントを設営し、海ごみパ ネル学習を行った。体験教室後続けて小中学生に海ごみについて講演も行った。日頃から河川清掃活 動への取組が率先して行われている地区であり、環境問題の学習に真剣に向き合っていて、クイズに もよく理解し回答できていた。

(令和3年度・実施予定市町村)
(1)旭川流域・・・新庄村、久米南町、吉備中央町
(2)吉井川流域・・・赤磐市、美作市、和気町、勝央町、奈義町
(3)高梁川流域・・・笠岡市、総社市、矢掛町

3 取組の効果
7市町村で、延べ181人が参加した。
啓発リレーの実施により、海から遠い内陸部で発生した河川ごみが最終的には海ごみになるということ を理解していただき、同じ河川流域としての一体感の形成を図った。
寄せ書きを行った横断幕や、河川流域ごとの取組をまとめたパネルは、別途開催した瀬戸内海海ごみ フォーラムで掲出し、高評価をいただいた。今後、市町村やNPO法人が実施する事業等へ貸し出し、啓 発に活用することを検討している。

4 今後の展開
本事業は3年間実施の予定としている。
9市町村/年を3年間で、県内27の全市町村で取組を行い、海ごみに関する意識の醸成を図る。
また、事業を実施した市町村で、実施の翌年度に、啓発パネルや寄せ書きを行った横断幕の掲示、ミニ 講演会を行い、さらなる意識の醸成と定着を図ることとしている。
保全宣言の様子(寄せ書きを行った横断幕)
保全宣言の様子(寄せ書きを行った横断幕)
出前講座の様子
出前講座の様子
環境学習の様子
環境学習の様子
関連
ホームページ
http://www.pref.okayama.jp/page/628558.html
本件問合先 環境文化部循環型社会推進課
086-226-7306
junkan@pref.okayama.lg.jp