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タイトル | 松阪どぼくゼミ(技術の伝承・技術力の向上にむけて) |
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施策・事業名称 | 松阪どぼくゼミ(技術の伝承・技術力の向上にむけて) |
都道府県名 | 三重県 |
分野 | 地域振興・まちづくり |
事業実施期間 | 令和2年4月24日~ |
施策のポイント |
未来をつくる! これからの社会資本整備を担う技術者と指導者を育成!! 参加実践型コンテンツで中堅・若手職員の技術力の向上・技術の伝承をめざし毎月開催 |
内容 |
<取組概要> ■県土整備部の使命(県民の安全・安心、快適な生活を支える社会資本の整備と管理)を果たすには知識と経験に裏打ちされた技術力が必要です。 ■短期間で効率よく経験を積める取組として、各所属で実施している事業で発生した課題やその解決方法を発表する機会や、WG形式で新たな事業に向けて調査・設計を経験する機会を創出するなど魅力的なコンテンツに取り組んでおり、回を重ねるほど参加人数が増え、盛り上がっています。 <現状や課題、設定した目標> ■当県の土木技術職員の年齢構成は50代が43%、40代が28%、30代が17%、20代が11%と年齢構成に偏りがあります。 ■若手職員が少なく、幅広く現場経験を積ませることが難しい、また、事務作業に追われなかなか現場にも行けない、年齢の近い中堅職員が多忙で相談しづらいなど、じっくりと技術力を習得する環境とは言い難い状況にあります。 ■当事務所では、技術的知識等の情報共有を目的とする技術系職員の会議を「松阪どぼくゼミ」として開催するも、昨年度は参加者が少なく盛り上がりに欠けていました。 <取組の検討プロセス、改善点等> ■能力向上のためには職場での業務体験に基づくOJTが基本となるが、一つの課内では同年代の職員が少なく、かつ、年齢の近い中堅職員が多忙なこともあり、円滑なコミュニケーションが図りづらくなっています。 ■短期間で効率よく経験を積むために、横のつながりを強化し、一人一人の知恵・工夫・努力をみんなの経験にして知識や判断力を深める場にしようと「松阪どぼくゼミ」をブラッシュアップ。 ■年4回程度の開催から毎月開催とし、参加実践型の新たな6のコンテンツに取り組んでいます。 取組1 隣の課のことを知りたい!(6つの課の担当者がバラエティに富んだ10事業を発表) 取組2 自分たちで設計したい!(WG形式で災害防除施設や砂防全体計画の策定に挑戦) 取組3 座学から得られないものがある! (現場研修会を4回開催し、職員による事業説明) 取組4 技術・知恵の伝承!(所長・副所長・室長などの管理職員による失敗を踏まえた経験談) 取組5 同じミスは繰り返さない!(ヒヤリハット作成、事故発生時の対応事例等のリスク共有) 取組6 業務をとことん効率化!(独自の標準図面集を職員で更新し、コンサルタントにも共有) <効果・成果> ■参加者が昨年度に比べて6倍に!(R1 4回30名 ⇒ R2 12回180名) ■参加者からは、いろいろな種類の事業の話が聞けてとても良い経験になった、日常の業務の中ではできない経験ができて勉強になった、同じような課題にぶつかった時に相談しやすくなったなどの声があります。 ■発表する機会を多く作ることでプレゼン能力が向上するとともに、一人一人の知識・経験を参加者の知恵とすることで課題解決能力も向上。 ■今後はさらに取組を拡大して、管内の市町職員と一緒になって技術力を上げていきたい。 ■知識・経験だけでなく、人間力、チームワーク、新たなことにチャレンジする勇気を育んでいきたい。 <工夫した点や苦労した点> ■声かけをして参加したい、参加させたいと思える環境づくり。 ■やらされ感でなく学ぶ気持ちを高める工夫、少しづつでも成功体験を積み重ねることに注力。 ■上司がこの取組を支援し、職員の技術力向上に向けて本気になることが重要。 |
本件問合先 | 松阪建設事務所 |
0598-50-0585 | |
mkenset@pref.mie.lg.jp |