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タイトル | コロナに負けやん!官民連携の産地ロス削減に向けた取り組み! |
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施策・事業名称 | コロナに負けやん!官民連携の産地ロス削減に向けた取り組み! |
都道府県名 | 三重県 |
分野 | 農林水産 |
事業実施期間 | 令和2年6月11日~ |
施策のポイント | コロナ禍で出荷ができない農林水産物を販売することで、食品ロス・産地ロスを削減。民間企業・町と連携し、インターネットでの販路を確立し、継続的な販売が可能になりました。 |
内容 |
<取組概要> 食品ロス・産地ロスが問題となる中、農林水産業の現場では、コロナ禍で更なる産地ロスの懸念があったことから、農林水の各分野横断で支援策を考えました。 まず、現状把握のため、直売所・生産者に聞き取りを行ったところ、南伊勢町の養殖真鯛等が、コロナ禍での外食減少により行き場を失っていました。そこで、規格外品や賞味期限間近の商品の販売に取り組むタベループに協力依頼し、タベループと三井不動産レジデンシャルのマンション住民向けの販売サイトやメルマガを活用し、真鯛300匹を販売するとともに、産地の現状を伝えることができました。また、インターネットでの販路を確立したことで、今後も継続的な販売が可能となりました。 <現状や課題、設定した目標> 日本において、規格外の農林水産物や賞味期限間近の商品が廃棄されるなど、食品ロス・産地ロスが問題となっています。それに加え、コロナ禍で行き場を失った農林水産物が多く発生しており、三重県の農林水産物においても、業務において普段接している農林水産事業者から懸念の声があり、さらなる食品ロス・産地ロスが起きることが考えられました。そこで社会的課題となっている農林水産物の食品ロス・産地ロスの課題解決のために、新たな販路を確立し、三重県の農林水産物の販売を促進させることを目標としました。 <取組の検討プロセス、改善点等> 管内の直売所等を対象に聞き取り調査を実施し、養殖真鯛、みかん、茶等が販売に困っている状況でした。特に、南伊勢町の養殖真鯛については、生簀が真鯛であふれ、次の稚魚も生簀に入れられず、来年以降に出荷するための養殖もできない状況でした。そのため、まず真鯛の販売促進を中心に取り組み、それを他の品目に広げていくこととしました。 販売については、タベループを運営するバリュードライバーズ(株)(本社東京)と、南伊勢町に協力依頼し、打ち合わせはWEB会議で実施しました。 <効果・成果> コロナ禍で販売先を失った生産者とタベループを繋げることにより、養殖真鯛300匹やみかんジュースを販売することができ、食品ロス・産地ロス削減に貢献できました。 また、タベループと提携している三井不動産レジデンシャルの協力も得て、メルマガにおいて産地(養殖真鯛)の現状を伝えることができました。 南伊勢町フェアが好評で2度開催するなど、新たな販路を開拓したことで、今後も継続的な販売が可能となりました。今後は対象を拡大(お茶、海藻類等)するとともに、三井不動産レジデンシャルが管理するマンションのマルシェの活用など三重県産品の販売を促進していきます。 <工夫した点や苦労した点> インターネットへ商品を掲載するだけではなく、生産者のビデオメッセージやおすすめレシピを掲載し、生産者の想いを届けることで、食材を一層PRすることができました。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
本件問合先 | 伊勢農林水産事務所 |
0596-27-5265 | |
inorin@pref.mie.lg.jp |