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タイトル | より効果的なハイブリッド型展示商談会の開催 |
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施策・事業名称 | おかやまテクノロジー展(OTEX) |
都道府県名 | 岡山県 |
分野 | 商工・労働 |
事業実施期間 | 令和4年4月1日~ |
施策のポイント |
■平成27年度から県内の機械系ものづくり関連企業の新技術・製品等を県内外に広くアピールするため、大規模展示商談会を開催 ■令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大の懸念から、リアル展示会の開催を中止し、オンラインのみの展示商談会を開催 ■令和3年度は初のリアル展とオンライン展のハイブリッド開催を実施 |
内容 |
【現状・課題】 〇「おかやまテクノロジー展(OTEX)」の概要 ・優れた加工技術を有する県内企業の、新技術・製品開発力・製品等の幅広いアピール、県内外の企業とのマッチング機会の創出などを目的に平成27年度から開催し、出展企業数は年々増加している。5回目の開催となった令和元年度は、過去最高の1万人超の来場者を迎えるなど、中四国最大規模の展示商談会へと成長した。 ・近年では、県内工業系高校を中心に高校生、大学生の来場が増加するなど、若者が県内ものづくり企業を知る場となり、若者の県内企業への就職にもつながっている。 ・令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大から、会場での開催を中止せざるを得なかったため、オンラインでの開催を行った。 〇課題 令和3年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を実施した中でのリアル展示商談会と、令和2年度に続き開催するオンライン展示会を同時に行うハイブリッド開催を行った。そのため、両者の相乗効果をどのように高めていくかが課題である。 ※リアル展…令和3年11月16,17日 オンライン展…令和3年11月8日~令和4年3月31日 【取組内容】 (1)オンライン展の先行配信 リアル展開催の1週間前からオンライン展の先行配信を行うことで、来場者はあらかじめ出展企業の情報を入手し、リアル展当日には、企業とより深い話ができるようにするとともに、目的の企業ブースを効率よく巡ることも可能となり、新型コロナウイルス感染症対策である3密を回避することにもつなげる。 (2)会場イベントのオンライン配信 例年開催している基調講演と出展者プレゼンテーションについては、感染症対策として、座席数を減らしての実施に併せて、後日オンライン配信することで、多くの人が安心して聴講できる環境を整える。 (3)高校生を中心とした県内の若者と企業のマッチング機会の創出 岡山県高等学校工業教育協会と連携し、就職活動を控えた県内工業系高校2年生の来場を促進しているが、オンライン展を閲覧するためのIDとパスワードを各学校に配布することで、2年生だけでなく、生徒全員がオンライン展で企業を知ることができる機会を作る。 加えて、オンライン展の期間終了後もアーカイブ配信することで、年間を通じて学生が県内企業の情報を得ることができる環境を提供する。 【効果】 《取組みに対する効果》 (1)オンライン展の先行配信 リアル展開催前の11月8日から開催2日目までオンライン展に約1,000件(オンライン展の総アクセス数の約2割)のアクセスがあった。 また、運営スタッフなども含めた会場の瞬間収容者数の上限を5,000人としていたが、一度も上限に達することはなかった。 (2)会場イベントのオンライン配信 基調講演と出展者プレゼンテーションは、リアル展会場で聴講できる人数が限られていたが、オンライン配信することで、リアル展のみの時と比べ、約3倍に聴講者数が増えた。 また、プレゼン企業にとっては、自社のオンラインブースへの誘引になり、アピールする機会が増えた。 (3)高校生を中心とした県内の若者と企業のマッチング機会の創出 オンライン展の閲覧を学校単位で行うことで、教員からは「1年生が早い時期から企業を見ることができるのでとても役に立つ」、生徒からは「家でも閲覧でき、保護者にも企業の活動などを見てもらえるため就職先の相談をしやすい」といった反響があった。 オンライン展の期間が終わった4月以降もアーカイブ配信することで、3年生が就職先の検討を本格的に開始する4月以降にも企業情報が見え、進路検討に役立つといった声があった。 ≪ハイブリッド開催の効果≫ 商談、マッチング件数ともに、コロナ禍前の令和元年度と比べ減少したが、オンライン展の実績は、昨年度(令和2年度)より増加した。 特に、マッチングは、新型コロナウイルス感染症対策を実施した中でも、令和元年度に引けを取らない件数となっており、ハイブリッド開催の相乗効果によるものと言える。 【今後に向けて】 令和3年度に初めて開催したリアルとオンラインのハイブリッド型が、ウィズコロナ時代の展示会の形として、トレンドになりつつある。 参加した企業の声として、「リアル展だけではなくオンライン商談にも力を入れていく必要があり、他社も参考にしながら次回に向けて準備したい」との意見があった一方で、オンライン展で思うように集客ができなかったという会社もあった。 そのような意見も踏まえ、対面でのコミュニケーションや製品に触れることができるというリアル展のメリットと、時間や場所を選ばず、訪問者のフォローアップなども可能なオンライン展のメリットをそれぞれ最大限に活用し、出展企業の利益や県内の若者と企業のマッチングをさらに増大できるよう、より進化した「おかやまテクノロジー展(OTEX)」を開催していく必要がある。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
関連 ホームページ |
https://www.optic.or.jp/otex/ |
本件問合先 | 産業労働部経営支援課 |
086-226-7354 | |
keiei@pref.okayama.lg.jp |