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タイトル | 同じ釜の飯を食う仲間と共に。緊急消防援助隊三重県大隊出動! |
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施策・事業名称 | 防災・減災対策を進める体制づくり |
都道府県名 | 三重県 |
分野 | 防災・危機管理 |
事業実施期間 | 令和2年5月27日~ |
施策のポイント | 被災地で昼夜を問わず災害救助活動にあたる緊急消防援助隊。活動の基本となる食料の安定供給は必要不可欠です。そこで、県生協連との間で食料等の供給に係る協定(全国4例目)を締結し、三重県隊出動の際の食料の安定供給が可能となりました。 |
内容 |
<取組概要> 被災地に向け迅速出動する緊急消防援助隊員は、現地で活動するために必要な食料を急いで出動車両に積載して出動しますが、メニューや調理方法が異なる食料を持参するため、後方支援隊員の大きな課題となっていました。 この課題を解決すべく全国の取組を調べる中、生協との間で食料供給に関する協定を締結し解決を図っている他県の事例がありました。そこで、三重県生活協同組合連合会に相談したところ、本内容に快くご賛同いただき、令和3年3月29日、全国4例目となる協定を締結しました。 被災地で活動する隊員に安定した食料を供給することで、疲労回復や士気向上により現地で存分に力を発揮することができます。 今後も、検証を行いながら改善を図り、住民の安心・安全を守ります! <現状や課題、設定した目標> 応援出動する消防隊員は、被災地での活動に要する3日分の食料を持参します。 しかし、備蓄食料を積込む消防本部、買い出しに走る消防本部など隊員の所属する消防本部により対応がバラバラで、日持ちしないものや調理方法が違うものなどが混在し、現地での食事に混乱が生じていました。 そこで、食料メニュー及び調理方法の統一化を目指し、取組を進めました。 <取組の検討プロセス、改善点等> 緊急消防援助隊の食料対策は全国的にも課題となっており、佐賀県、福岡県、奈良県においては、県と各県生協との間で食料供給に関する協定を締結し解決を図っていました。 そこで、本県においても、まず、三重県生活協同組合連合会に相談に伺い、基本的な事項を確認したうえで、生協連・県内消防本部と詳細の調整を進めました。 なお、先行各県においては、生協物流倉庫内の食料が提供されることとなっていたため、メニューがバラバラで人数分を確保することが難しいなどの課題があったため、この課題解消についても併せて進めました。 <効果・成果> 食事メニューの統一により、現地での調理工程の効率化、各消防本部から集まる派遣隊員が同じ飯を食べることによる隊員間の結束力の向上などの直接効果があります(ただし、協定締結以降出動実績がないため未検証)。 また、派遣準備の際の各本部での食料の確保や積載作業の削減による業務の効率化などの間接効果もあります。 なお、令和3年11月18日、三重県生活協同組合連合会、三重県トラック協会、関係消防本部等関係機関参加のもと、食料等輸送合同訓練を実施し、協定に基づく、関係機関連携の手順の確認及び練度の向上を図りました。 今後も訓練等を積み重ね、派遣隊員が現地で存分に活動できるよう支援に努めます。 <工夫した点や苦労した点> 各消防本部ともに食料の調達や食料費の支出方法がバラバラで、課題を解決するため課題一つずつに対して、何度も協議や検討を行い調整を行ったことに苦慮しました。 ![]() |
関連 ホームページ |
https://www.fdma.go.jp/mission/prepare/rescue/rescue003.html |
本件問合先 | 三重県防災対策部消防・保安課 |
059-224-2108 | |
shobo@pref.mie.lg.jp |