令和元年06月 長崎 幸太郎 山梨県知事
このたび、山梨県知事に就任しました長崎幸太郎です。どうぞよろしくお願いいたします。
今、山梨県では、リニア中央新幹線や中部横断自動車道など、県民の生活に豊かさをもたらす国家プロジェクトが進行しています。
リニア中央新幹線は、東京都の品川から本県の甲府市等を経由し、大阪市までの約438kmを約1時間で結ぶ新たな新幹線であり、2027年には、品川-名古屋間が先行開業される予定です。また、中部横断自動車道が開通すると、日本海・太平洋の臨海地域と山梨県との連携・交流が促進されます。
こうした交通アクセスの飛躍的な向上は、人と情報の交流を増加させるとともに、産業・経済の発展や観光振興に大きく寄与することが期待できます。
私は、この過去最大のチャンスを生かし、県民の皆様が、昨日より今日が良くなったという「実感」、今日より明日が良くなるという「確信」が持てる、希望と元気と活力のある山梨づくりに取り組んでまいります。
現在、新たな県政運営の指針となる総合計画の策定作業を進めておりますが、私は、次の5つの戦略を取り組みの方向性として掲げております。
【 戦略1 】
攻めの「やまなし」成長戦略では、機械電子産業の集積や果樹を中心とした農産物、豊かな森林、富士山をはじめとした観光資源など、本県の強みを生かして、時代に対応した産業の振興を推進し、県内経済の活性化を図ります。
【 戦略2 】
次世代「やまなし」投資戦略では、子どもたち一人ひとりに向き合った、きめ細かで質の高い教育が受けられる環境を実現させ、本県の次代を担う人材の育成・確保を図るとともに、スポーツ・文化の振興を進めます。
【 戦略3 】
活躍「やまなし」促進戦略では、子育て支援の充実や働き方改革の推進、就業環境の整備などを進めることにより、年齢、性別、障害や疾病の有無、国籍、家庭の事情等に関わらず、誰もがその人らしく働き、地域で活躍することができる環境づくりを進めます。
【 戦略4 】
安心「やまなし」充実戦略では、日本一の水準にある健康寿命の更なる延伸など、誰もが安心して暮らすことができるよう、保健・医療・福祉の充実を図るとともに、自然環境の保全など、持続可能な社会への転換を進めます。
【 戦略5 】
快適「やまなし」構築戦略では、交通ネットワークの整備を進めるとともに、防災・減災を含めた災害時の対応の強化や、暮らしを支えるコミュニティの維持・活性化の支援を図り、産業や生活の基盤づくりを進めます。
今後、これらの戦略に基づき「県民一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし」の実現を目指し、県民の皆様のパートナーとして、全力で県政を推進してまいります。